ついに家長が覚醒!川崎F 対 鹿島 現地観戦レビュー【2017J1第22節】

Jリーグ

試合結果

2017/08/13 J1 第22節
川崎F 3-1 鹿島
46分 オウンゴール
47分 阿部
72分 家長
87分 鈴木

スターティングメンバー

川崎F対鹿島

試合経過

序盤からフロンターレがボールを支配する展開。鹿島は守りながらも、ボールを奪うと縦に早い攻撃でゴールを狙う。

19分、フロンターレの右コーナーキックから、ゴール前でボールがこぼれると、エウシーニョがゴール左から押し込もうとするも、これはわずかにゴール左に外れる。

39分、鹿島のカウンターで金崎がドリブルで前進すると、右に開いた中村にパス。中村がゴール前に斜めの鋭いボールを入れると、ソンリョンが弾いたところを金崎が詰めるがジャストミートせず。さらにレアンドロがシュートするも、フロンターレのDF陣が体を張ってブロックして、ゴールならず。

46分、中央で阿部が右の家長にパス。阿部はゴール前にゆっくりあがると、家長が角度を作り、バイタルエリアに入り込んだ阿部に向けて斜めのパス。これを阿部がスルーすると、奥にいた大島がシュート体制。これを西がスライディングでブロックしようとしたところ、ボールはゴールに吸い込まれてオウンゴール。フロンターレ先制!

前半ロスタイムにフロンターレが先制して、前半を折り返す。

後半開始早々の46分、エウシーニョが右サイドで囲まれながらも股抜きでうまく抜け出すと、PA内でDFを背負う登里にパス。登里がそのボールを手前に落とすと、阿部がダイレクトで左足で巻いた見事なコントロールシュートがゴール左隅に決まり、フロンターレ追加点!

追いかける鹿島遠藤を中央に変更し、両サイドを高い位置に張らせて、ポゼッションで押し込む。セカンドボールも鹿島が拾い続け、鹿島ペースが続く。

55分 鹿島 OUT:中村 IN:鈴木
61分 鹿島 OUT:レアンドロ IN:安藤
63分 川崎F OUT:登里 IN:ハイネル
71分 川崎F OUT:中村 IN:小林

72分、カウンターから家長がドリブルで前進し、右に開いた小林にパス。家長小林の前に出て再度ボールをもらい、右からカットインして角度を作ると、左足でカーブをかけたボールは曽ヶ端が触るものの弾ききれず、ゴールネットを揺らす。フロンターレが決定的な3点目!

77分 鹿島 OUT:遠藤 IN:伊東

87分、三竿が右サイドからピンポイントのアーリークロスを上げると、鈴木が完璧なタイミングでDFラインを抜け出し、ダイレクトでヘディングで合わせて、ゴールを揺らす。鹿島1点返す。

91分 川崎F OUT:家長 IN:田坂

鹿島が猛攻を仕掛けるも、フロンターレが逃げきって連勝。フロンターレ鹿島相手にシーズン”ダブル”を達成。

ついに”フロンターレの家長”が覚醒

負傷明けの小林をベンチスタートとして、この大一番で家長をスタメンに抜擢。フロンターレに加入してシーズンの半分を過ぎたが、いまだにチームにフィットしているとはいえず、この絶好のチャンスで自身の存在をアピールしたい一戦。

前半、フロンターレは鹿島相手にもいつも通りボールを支配して押し込む時間が続く家長も、いつも以上に周りとのパス交換がスムーズで、ドリブルで2,3人をかわしてボールを運ぶ場面も作る。押し込みながらも先制できないフロンターレは、巧者・鹿島の作戦通りに無得点で前半を折り返すかと思われたが、前半ロスタイムにきれいな崩しから先制。鹿島相手に1点リードでは油断できない状況であるが、後半開始早々に阿部の見事なコントロールシュートで追加点。理想的な流れで2点をリードした。しかし、首位を走る鹿島は簡単に試合を諦めず、フォーメーション変更とメンバー変更で攻勢に出ると、たびたびフロンターレのゴールに迫る場面を作る。フロンターレは守りながらもカウンターでダメ押し点を狙うと、72分にカウンターから家長がリーグ戦初得点となる見事なゴールを決めて、試合を決定づける。しかし、鹿島も金崎や鈴木がアグレッシブにプレーし、終盤に1点を返すと、さらにゴールを狙ったものの、フロンターレの守備陣が守り切って、フロンターレが勝利を掴んだ

ほぼフル出場した家長は、パス交換のイメージが周りと合ってきて、ダイレクトではたくところ、ドリブルで仕掛けるところの判断が的確になったように思える。ドリブルでの縦への推進力も垣間見せ、ようやくチームにフィットして、攻撃にバリエーションを与えられる存在になったのではないだろうか。ゴールという目に見える結果で自信も付いたはずで、シーズン後半戦での活躍を期待させるターニングポイントとなる一戦になった

この試合では、大島ネットが中央のスペースへ走り込みながらボールを受けてチャンスを作る場面もたびたび見られた。磐田戦、FC東京戦での苦しい試合内容を受け、崩しの形としてさらにレベルアップするために、意図的にチャレンジしているように思えた。

ようやく出場機会を得られたハイネルもアピール

シーズン序盤に怪我人が多かった時期に好パフォーマンスを見せていたハイネルであるが、怪我人が戻ってくると序列が下がり、外国人枠の影響もあって、しばらくベンチ外が続いた。久しぶりにベンチ入りしたこの一戦。後半途中から出場すると、持ち前のドリブル、キープ力、スピードでアクセントをつけ、存在感を示した
家長にしろ、ハイネルにしろ、今後の過密日程をこなしていく上では必要不可欠なピースであり、ローテーションして起用できるだけでなく、苦しい試合展開で途中出場で流れを変えるピースとしても今後は期待できるのではないか。

対戦相手の鹿島は、さすがの勝者のメンタリティで試合を諦めず、たびたび際どい場面を作り、一点返した後も怖さを見せ続けた。これこそフロンターレがタイトルを獲るためには足りない部分であり、見習うべき点であるだろう。

リーグ中断明けの厳しい2試合ののち、連勝して勢いを取り戻したフロンターレ。優勝争いに食い込むためにはまだまだ勝ち続けないといけないが、ベンチメンバー含めて非常に良い雰囲気を取り戻した中で、このまま連勝していくことを期待したい。

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