自滅したアーセナル!ストーク 対 アーセナル レビュー【17-18プレミア第2節】

プレミアリーグ

試合結果

2017/08/19 プレミア第2節
ストーク 1-0 アーセナル
47分 ヘセ・ロドリゲス

スターティングメンバー

ストーク対アーセナル

試合経過

序盤からアーセナルがボールを支配する。

シャキリが負傷のため前半早々に交代する。
24分 ストーク OUT:シャキリ IN:ベラヒノ

27分、アーセナルの左からのフリーキックでチェンバレンがゴール前にあげたクロスに大外でラムジーがダイレクトで合わせるも、これはGKが弾く。

前半をスコアレスで折り返す。

47分、ビルドアップ時に中央でジャカからエジルへのパスが長くなりヘセ・ロドリゲスに奪われると、そこからのカウンターで再びPA内でボールを受けたヘセ・ロドリゲスがゴールに押し込み、ストーク先制!

61分、左サイドをピーテルスが駆け上がりクロスを上げると、中央でベラヒノがDFの前に出てヘディングで合わせる。叩きつけたボールはチェフの頭上を越えそうになるも、チェフが間一髪で弾いてゴールを守る。

65分 アーセナル OUT:コラシナツ IN:ジルー
4-2-3-1に変更。右WBにチェンバレン、左WBにベジェリン。2列目は右からラカゼットエジルウェルベック

70分 ストーク OUT:ヘセ・ロドリゲス IN:ソブリ

71分、PAエリア手前中央で縦パスを受けたジルーがヒールですらすと、ラカゼットが反転して鋭いシュートをゴールに突き刺す。しかしこれはオフサイドの判定でゴールならず。

78分 アーセナル OUT:ラカゼットジャカ IN:ウォルコットイウォビ

追いかけるアーセナルであるが、前線に選手が密集してしまい、ボールをうまく運べずチャンスを作れない。

そのまま試合終了し、アーセナルはアウェイで敗戦。

上がりすぎるラムジー。ミスを連発したジャカとウェルベック

開幕戦で苦しみながらも逆転勝利を収めたアーセナル。アウェイに乗り込んだこの一戦。ムスタフィが復帰したものの、コシェルニーの出場停止がまだ続いており、モンレアルとコラシナツをまたもCB起用。WBは前節同様チェンバレンとベジェリンであるが、前節後半にパフォーマンスが向上したことを受け、この試合はスタートからチェンバレンを右、ベジェリンを左に配置する。ボランチには、ジャカの相棒にラムジーをスタメン起用。

序盤からアーセナルがボールを支配し、両WBも積極的にオーバーラップするものの、ゴール前でのアイディアに乏しく、決定的チャンスはほとんど作れず。ストークはカウンターやセットプレイから得点を狙うもゴールを割ることはできず、前半をスコアレスで折り返す。後半早々、この試合でパスミスが目立つジャカのパスを奪われて、ショートカウンターでストークが先制。追いかけるアーセナルであるが、ボールの展開に工夫が無く、両サイドを突破しても単調なクロスになり、シュートにつなげない。頼みのジルーを投入するも、効果的なパスを前線に送ることができず、そのまま試合終了。アーセナルは早くも第2節で初黒星を喫した

昨季終盤同様、ラムジーをボランチとしてスタメン起用したアーセナル。案の定、その攻撃性が裏目に出て、ラムジーがPA近くに常にポジションを取ることで、ボランチの位置にジャカしかおらず、ビルドアップで苦戦するのみならず、カウンターで危うい場面を作られ、チーム全体のバランスを崩した。スタメンで出場したのであれば、試合の時間帯や展開に応じて上がるタイミングは適切に判断するべきであるし、それがラムジーにできないのであれば、サブとして苦しい展開の時に起用するしかないだろう

ミドルレンジの正確なパスで中盤のキーマンとなりつつあるジャカであるが、この日はパスミスを連発。昨季からの課題であるが、無理にきれいなパスを通そうとする場面がたびたびあり、低めの位置でボールをカットしてカウンターを食らってしまうきっかけを作ってしまう。このパフォーマンスであれば、より正確性を重視したプレーをするエルネニーと早めに交代したほうがよかったのではないか。

前節に続き、シャドーの位置で起用されたウェルベックであるが、得意のスピードや運動量でワイドの位置でボールを受けたり、ゴール前に飛び出す場面も見られたが、再三のシュートチャンスをことごとく決めきれず。やはり、ゴールを決めるためのイメージとそのためのテクニックにおいて、スタメンで起用するレベルに無いように思える。ラカゼットと同時起用するのであれば、よりラカゼットのシュートチャンスを御膳立てするような動きが必要だろう

相変わらずエジル頼みの展開

昨季同様、カソルラ不在が続く中、前線への展開に当たり、エジルが下がって組み立てざるを得ない場面が非常に目立つ。サンチェス出場時はエジルが下がってプレーしても前線でサンチェスがキープできるために攻撃の形を無理矢理作れたが、サンチェス不在でかつラムジーがボランチ起用の場合、よりその傾向は顕著になる。本来はエジルがバイタルエリア付近でボールを受けて、ゴールに結びつく決定的なパスを出すようなプレーに注力できれば、よりラカゼットなどにシュートチャンスを作れるはずであるが、エジルが低い位置でプレーせざるを得ず、さらに他に前線で起点を作れる選手がいないため、シュートチャンスを効果的に作れない場面が目立った。

ジルーやイウォビの投入により、ジルーの高さやポストプレー、イウォビのキープ力で流れが変わる可能性はあったものの、低パフォーマンスであったとはいえ前線にボールを供給できるジャカを下げたことで、イウォビやエジルがボランチの位置でボールを受けるプレーに終始し、結局ジルーやイウォビの特徴をうまく使うことができなかった。押し込んで逆転を狙うのであれば、ウェルベックラムジーに代えてジルーイウォビを投入し、ジャカは残して後方からのボール供給に徹し、中央のスペースでエジルイウォビがうまく絡み、前線でジルーがポストプレーをしてラカゼットがシュートを狙うような形がベストであったのではないか

また、得意の右WBで出場したチェンバレンであるが、持ち前のスピードで何度も右サイドを突破するシーンは作ったものの、突破後のアイディアに乏しく、単調にクロスを上げるにとどまった。それを狙い続けるのであれば、ジルーをもっと長い時間起用するべきであるし、ラカゼットが中央で待つ場合は、ニアへの早いボールやマイナスのクロスなどをもっと上げるべきだろう。

個々の選手のパフォーマンスの問題やチーム全体の戦術の問題、不可解な交代策など、あらゆる問題が一気に出たこの一戦。幸いにもまだシーズン2試合目であり、移籍市場も空いているため、立て直せる可能性はあるだろう。サンチェスの残留を決めて、またサンチェスとエジル頼みの攻撃も戻るのか、新戦力を獲得して新たなバリエーションを増やすのか、はたまた4バックに戻すのか、このタイミングでのヴェンゲルの判断によって、今シーズンの成績が大きく左右されるのではないだろうか。

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