歴史的な大逆転劇!浦和 対 川崎F レビュー【2017ACL 準々決勝2ndleg】

Jリーグ

試合結果

2017/09/13 ACL準々決勝 2ndleg
浦和 4-1 川崎F
19分 エウシーニョ
35分 興梠
70分 ズラタン
84分 ラファエル・シルバ
85分 高木

※トータルスコア 5-4 で浦和が勝ち抜け 

スターティングメンバー

ACL浦和対川崎F

試合経過

最低でも2点必要な浦和がボールを支配して、序盤から攻勢に出る。

19分、憲剛からのスルーパスにエウシーニョが抜けだし、西川をかわしてゴール。フロンターレ先制!
トータルスコアは4-1。

35分、矢島が引いてボールを受けると、DFの裏に出した鋭いスルーパスに興梠が抜けて、うまくゴールに流し込む。浦和が同点に追いつく。トータルスコアは4-2。

37分、車屋が高く上げた足の裏が興梠の顔に入り、一発レッド!車屋退場。

40分 川崎F OUT:憲剛 IN:田坂
田坂を左SBとし、4-4-1にする。

前半を1-1で折り返す。トータルスコアは4-2でフロンターレがリード。

51分、ゴール前の競り合いで奈良の顔にマウリシオの頭が当たり、奈良の右目の上が大きく腫れあがる。奈良は包帯をしてプレー続行。

1人多い浦和が押し込み続け、たびたびコーナーキックを得る。

62分 浦和 OUT:マウリシオ IN:ズラタン

64分 川崎F OUT:大島 IN:エドゥアルド
フォーメーションはそのまま4-4-1で、谷口をボランチに変更。

67分、左サイドで高木が右足に持ち替えて上げたクロスを興梠がDFの裏に抜けてドンピシャで合わせるも、これはソンリョンの正面。 

70分、右コーナーキックからズラタンがヘディングで合わせて、浦和勝ち越し。
トータルスコアは4-3。

74分 浦和 OUT:矢島 IN:駒井

84分、柏木のパスをPA内で受けたラファエル・シルバがトラップで反転して、シュートをゴール左に突き刺す。
トータルスコアは4-4。浦和が追いつく!

85分、森脇の浮かせたパスにPA左にいた高木がフリーで受けると、ふわりと浮かせたダイレクトシュートはゴールネットに吸い込まれる。
トータルスコアは4-5。浦和が逆転!

87分 川崎F OUT:小林 IN:森本
89分 浦和 OUT:興梠 IN:遠藤

奈良を前線に上げてパワープレーを狙うフロンターレであるが、チャンスにはつながらず。

浦和が大逆転で準決勝進出。

車屋退場で押し込まれ続けたフロンターレ

1stlegを3-1で勝利したフロンターレは、1点取れればかなり有利な状況となる2ndleg。逆転を狙うホームの浦和は序盤から攻勢に出る。フロンターレはいつものようにボールを支配できないものの、引きながらもプレスをかけて、冷静に試合を進めようとする。すると19分、DFラインが揃っていない裏を突き、エウシーニョが憲剛のスルーパスで抜け出すと、前に出てきた西川をギリギリでかわしてゴール。フロンターレが非常に有利となる先制点をゲット。最低3点が必要な浦和がボールを支配して攻め続けると、35分、一瞬のスキを突いた鋭いスルーパスに興梠がDF2人に囲まれながら反応して、うまくゴールネットに流し込む。浦和が1点返す。その直後、車屋が浮いたボールに足を高く上げると、足裏が興梠の顔に入り、車屋にレッドカードが提示される。フロンターレは残り50分強を10人で戦わなければいけない状況。鬼木監督は、大黒柱の憲剛に代えて、田坂を投入する。そのまま前半を折り返して、トータルスコアは4-2でフロンターレがリード。

後半も引き続き、浦和が攻め続ける。引いて守るフロンターレに対して、浦和はサイドをうまく使い、クロスやコーナーキックから得点を狙う展開。フロンターレが跳ね返し続けるものの、浦和は62分にCBのマウリシオを下げてFWのズラタンを投入して、前線にさらに高さを追加する。逃げ切りたいフロンターレは、大島を下げてエドゥアルドを投入して、高さ対策を講じる。しかし、70分にズラタンにゴールを許し1点差まで迫られると、足が止まりだしたフロンターレに対して、攻め続ける浦和が84分についに同点まで追いつく。すると勢いそのまま、直後の85分に高木の見事なダイレクトループシュートで浦和がトータルスコアで勝ち越し。1点取ればアウェーゴールで再逆転できるフロンターレは、奈良を前線にあげて得点を狙うも、うまくつながらずにチャンスは作れず。そのまま試合終了して、浦和が大逆転で準決勝進出を決めた

すべてを決めた1枚のレッドカード

先制した時点でフロンターレの勝ち抜けは濃厚と見られた中、車屋の1発退場で状況は一変。11対11であれば、フロンターレもある程度ボールをキープできる時間も作れただろうが、1人少ない中、引いて守るしかない状況に。フル出場が難しい憲剛を田坂と変えたのは、思い切った采配ではあるものの、ある程度合理的な判断と思われる。しかし結果的には、ボールを奪った後に前線でキープすることがほぼできず、憲剛が残っていたらどうなっていたか、ということを考えずにはいられない。前の試合で攻守に圧倒的な存在感を示した大島が残っていたものの、足首の怪我の影響もあり、この日は全く見せ場を作れず。

采配についてはいろいろと別の選択肢はあったかもしれないが、すべて結果論でしかないだろう。ホームの大声援の中、押し込み続けて大逆転のミッションを達成した浦和の強さは、クラブの伝統から来る経験値が大きく影響したと考えられる。フロンターレは4冠の可能性を残して勢いに乗っていたものの、タイトル獲得のためには、まだまだチーム全体の経験値やメンタリティが足りないということだろう。しかし、今季はまだあと3つのタイトルの可能性を残している。この悔しい経験をバネにして、悲願のタイトル獲得を期待するしかない

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