絶体絶命JAPAN!コンセプト無きまま本大会へ【日本代表/スイス戦レビュー】

日本代表

強豪相手の貴重なテストマッチ、スイス戦

23名のメンバー確定後の初のテストマッチ。強豪スイス相手に苦戦が予想されるも、自分たちの現在地を再認識するための絶好の機会。

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試合結果

2018/06/8 ロシアW杯前テストマッチ
日本 0-2 スイス
42分 リカルド・ロドリゲス(PK)
82分 セフェロビッチ

40分 大迫武藤
56分 酒井高徳酒井宏樹宇佐美
70分 大島柴崎
76分 本田香川

スターティングメンバー

ガーナ戦とほとんどメンバーは同じものの、フォーメーションは予想通り4-2-3-1を採用した。長谷部がボランチに入り、本田はトップ下を務めた。

トップ下の本田は絶望的なパフォーマンス。原口の右も機能せず

久しぶりにトップ下を務めた本田であるが、ボールをもらおうとしすぎる傾向と、走力や俊敏性の無さが顕著に表れた。トップレベルの相手に持ち味のキープ力も生かせず、攻守においてチームの穴となった。

右に入った原口は相変わらずの運動量を見せたものの、右から仕掛けるイメージが描けていないように見え、ドリブルでDFと相対しても、中途半端なプレーに終始した。やはり原口は右では機能しないという判断をしたほうがよいだろう。

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大迫を活かせなくなった日本代表。武藤は1トップ向きではない

最終予選などでは無敵のキープ力を見せていた大迫であるが、やはりこのレベルでは簡単にキープできない。さらには本田もボールをもらいたがるため、チームとして前線のどこでキープしたいのかのイメージが共有できていないように思える。キープしたとしても、そこから簡単に前を向くことはできないため、周りの選手のサポートや飛び出しが必須であるが、それもまったく機能していないと言える。

日本代表が世界とうまく戦うには、縦に早い攻撃ダイレクトでのパス交換が必須であると思われる。今のところ本田宇佐美が西野監督のお気に入りになっているようだが、足元でもらいたがる2人の共存はデメリットでしかないだろう。

スペースへの飛び出し斜めの動きが重要であり、今のメンバーはそれが全くできていない。そうなると、原口に加えて、武藤香川をもっと試しても良いのではないか。武藤は1トップで活きる選手ではなく、大迫とのコンビのほうがより活きるだろう。2トップないしは大迫トップの武藤がシャドーという立ち位置で、武藤がDFの間やバイタルエリアを動き回るような動きをし、そこに後ろから鋭い縦パスを入れることができれば、チャンスを作れる可能性が出てくるだろう。コンディションに疑問が残る香川であるが、やはりゴール近くでのアイディアや俊敏性は貴重なストロングポイントになるかもしれない。

大島のパフォーマンスはさらに上向き。長谷部とのボランチペアも安定

もはや完全にレギュラーに昇格したように見える大島は、序盤はボールを奪われるシーンなどもあったものの、次第にペースを掴み、的確なポジショニングでボールを受け続け、少ないタッチで前方へのパスを常に意識したプレーができていた。バランス感覚に優れてパスも安定している長谷部とのペアは、山口とのペアよりも明らかに組み立てにおいてプラスになっていただろう。DF陣との信頼関係もできてきており、CBから大島にボールを預けるシーンが増えたように見える。

この試合では前線への飛び出しも数回見せるなど、よりアグレッシブなプレーも出てきており、前線の選手とのイメージが共有できるようになれば、より好パフォーマンスを発揮できるだろう。寄せられてもボールを取られないどころか、トラップや体の使い方でターンするなどの動きは秀逸であり、世界基準の間合いや詰めの早さに慣れてしまえば、フィジカル面でのハンデは全く問題にならないはずである。

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最後のテストマッチのパラグアイ戦は控えメンバーの確認も重視されるか

いまだコンセプトが明確にならず、まったくチームとしての成熟度が上がっていないように思えるが、最後のテストマッチのパラグアイ戦を西野監督はどのように使うだろうか。レギュラーメンバーでの連携向上を図りたいところであるが、中3日の試合であることを踏まえると、前半後半で意図を分けるかもしれない。控えメンバーのテストと試合勘の確認も行われるだろう。いまさら劇的な変化は期待できないが、本戦3試合を同じメンバーで戦い続けることも難しいため、控えメンバーの奮起にも期待したい。ポジティブな要素がほとんど無い中、23名一体となって本戦に臨むことが、今だからこそ重要であるだろう。

 

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