アーセナル対リンカーンシティ レビュー【16-17FAカップ準々決勝】
2017/03/11 FAカップ準々決勝
アーセナル 5ー0 リンカーンシティ
46分 ウォルコット
53分 ジルー
58分 ウォーターフォール(OG)
72分 サンチェス
75分 ラムジー
CLを敗退し、リーグも4位以内確保が現実目標の中、唯一可能性があるFAカップ優勝に向け、
アーセナルは5部相手にベストメンバーでこの試合に臨む。
予想通り、アーセナルがボールを保持して優勢に進める展開。
リンカーンシティはフィジカルでなんとかセットプレイを得るなどして、得点につなげることを狙う。
26分、チェンバレンが怪我により交代。エジルが代わりに入る。
27分、リンカーンシティは右サイドから切り込み、PA内でコシェルニーをかわしてシュート。
これをチェフがなんとか弾いて防ぐ。
エジル投入後から、アーセナルはボール回しが少しスムーズにできなくなる。
46分、セットプレイの流れから、最後はウォルコットがPA内でシュートを打つと、これが決まりアーセナル先制。
前半をアーセナルが1点リードして折り返す。
後半、エジルのポジショニングが良くなり、アーセナルが圧倒する展開。
52分、ベジェリンがサンチェスとのワンツーでPA内深くに入ると、折り返したボールをジルーが冷静に押し込み、アーセナル追加点。
57分、ギブスが走り込みPA内深くでボールを受けると、中に折り返したボールがDFに当たりオウンゴール。アーセナル3点目。
60分、ジャカに代えて、コクランを投入。
64分、ジルーに代えて、ペレスを投入。
72分、サンチェスが左からドリブルで斜めに切り込むと、PA手前からカーブをかけたシュートが決まり、アーセナル追加点。
74分、サンチェスがPA内で中央に浮き球を送ると、ラムジーがトラップしてキーパーを交わして、ゴール。アーセナル5点目。
このままアーセナルが圧勝という形で試合終了。
ヴェンゲルとしては、バイエルン戦で手応えのあった4-3-3を今シーズン残りの基本形にする考えかもしれない。
そのために、この試合でもベストメンバーで4-3-3で臨み、成熟度を上げたい意図があったのではないか。
また、不幸中の幸いにも、エジルを早い時間から投入したことで、エジルが3センターで機能するかを試すことができた。
前半はエジルのポジショニングがあまり良くなく、中央でボールがつなげないように見えたが、後半になると修正されて、かなりチーム全体が連動して攻めることができるようになった。また、両SBの攻撃参加もかなり効果的にできていた。
エジル自身のコンディションとしても、エジルらしい高精度なパスが出せていたので、復調してきたのではないか。
相手が5部の試合ではあったが、個人技で崩したというよりは、全体の連動で崩していたシーンが多いので、今後の試合に向けて良いイメージが残せたのではないか。
4-3-3をやる上での課題として、エジルのポジションの問題があったが、今日の試合を見た中では3センターの一角として機能できるように見えた。
残るは、アンカーのジャカの代わりをできる選手がいるかどうかか。
パス供給に難のあるコクランよりは、今やバランサーとして急成長したチェンバレンをアンカーにしてみるのもありかと思う。
もちろん、ジャカが問題なく出れる場合はジャカ固定でいいだろう。
これでFAカップはタイトルまで残り2試合。あとは強豪しか残っていないため、難しい試合にはなるが、ヴェンゲル最後のシーズンの可能性もある中で、是が非でもこのタイトルは獲ってほしい。