セットプレーを活かして勝ち抜け。アーセナル 対 バテ・ボリソフ レビュー【2018/19 EL ラウンド32 2ndleg】

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ラカ退場&無得点敗戦。バテ・ボリソフ 対 アーセナル レビュー【2018/19 EL ラウンド32 1stleg】

 

試合結果とフォーメーション

試合結果

2019/02/21 ヨーロッパリーグ ラウンド32 2ndleg
アーセナル 3-0 バテ・ボリソフ

4分 ヴォルコフ(OG)
39分 ムスタフィ
60分 パパスタソプーロス

【アーセナル】基本:4-2-3-1 守備:4-4-2
【バテ】基本:4-3-3 守備:4-5-1

 

1stlegを0-1で落としたアーセナルは、2点差以上での勝利が求められるこの試合。前回の3-4-2-1ではなく4-2-3-1を採用し、エジルをトップ下で起用。ラカゼットが出場停止の中、オーバメヤンがトップに入る。

対するバテは、前回と同じく4-3-3の布陣であるものの、フレブではなくシモビッチを起用し、ドラグンをアンカーではなくIHで起用。前線は顔ぶれが同じであるものの、ミリッチスカビシュのポジションを入れ替えた。1stlegはスカビシュが右サイドに流れて起点を作るプレーが多かったため、それをより忠実に再現しようとした意図かもしれない。

アーセナルの攻撃とバテの守備

1stlegと同様に、バテ4-5-1をベースとしながらもWGアーセナルのSH・SBをケアする形で5バックになりがちに。

1stlegでは、バテ前からのプレス1枚に対してアーセナルは3バック+2ボランチになってしまい、重心が後ろになりがちであったのが、この試合では4バックに変更したことでそれを改善

引いて守るバテに対してサイドから攻略せざるを得ないアーセナルは、エジルが主に左ハーフスペースに位置し、イウォビとのコンビで左サイド深くを攻め、右サイドはムヒタリアンリヒトシュタイナーのコンビで深くまで攻める形。

アーセナルのボール奪取時には、バテに引かれる前に早めに縦パスを入れたり、CB裏のスペースオーバメヤンを走らせたり、オーバメヤンサイドに流れてそこから起点を作ろうとしていた。

アーセナルの攻撃

  • 【定位置攻撃】 エジルが左HS。サイドの2対2で深い位置まで攻め込む
  • 【ポジトラ(ボール奪取時)】 オーバメヤンがCB裏を狙ったりサイドからの突破を狙う

バテの守備

  • 【守備ブロック】 4-5-1でリトリート(撤退守備)
  • 【ネガトラ(ボールロスト時)】 リトリート

 

バテの攻撃とアーセナルの守備

バテの攻撃

  • 【定位置攻撃】 後方ではショートパスを繋ぐ。サイド(主に右サイド)から前進
  • 【ポジトラ(ボール奪取時)】 FWミリッチへのロングボール

アーセナルの守備

  • 【守備ブロック】 4-4-2。それほど前からプレスかけず
  • 【ネガトラ(ボールロスト時)】 プレスをかける

 

試合経過

1stlegの結果から、バテが引いてブロックを作り、アーセナルがボールを保持して押し込むシチェーションが序盤から続く。

するとわずか3分、右サイドに開いていたオーバメヤンがドリブルで右サイド深くまで突破すると、中に鋭く折り返したボールをバテのCBヴォルコフがクリアできず、オウンゴールでアーセナルが早々に先制

バテも8分、右サイドからのクロスに中央でドラグンが合わせたシュートがチェフの脇を抜けるものの、リヒトシュタイナーがゴールライン上でクリアしてゴールならず。

アーセナルが攻める展開が続くもゴールが生まれない中で迎えた38分、左CKからムスタフィがヘディングで合わせてアーセナルが追加点。これで2戦合計でアーセナルが逆転する。

そのままアーセナルが2点リードして前半を折り返す。

後半もアーセナルペースで試合が続くも、56分、コシェルニーの負傷によりパパスタソプーロスが交代で入る。

すると直後の59分、右CKからパパスタソプーロスがヘディングで合わせてゴールネットを揺らす。アーセナルが差を広げる3点目。

その後もアーセナルが優勢に進めてバテの反撃を許さず。アーセナルがラウンド32突破を決めた

 

【PickUpData】押し込み続けたアーセナル

試合の流れ

アーセナルが終始優勢に進めた試合となった。崩しきって奪った得点は無いものの、セットプレーを活かしきって勝利を掴んだアーセナル

マッチスタッツ(左:アーセナル、右:バテ)
引用:SofaScore.com

アーセナル22本シュートを放ち、ビッグチャンス3回バテシュート4本ながら、ビッグチャンスを前半に1回作り、決めていれば違った展開になったことだろう。

アタックゾーン(左:アーセナル、右:バテ)
引用:whoscored.com

アーセナルが終始バテ陣内に押し込み続けたことがよくわかる。

平均ポジション(左:アーセナル、右:バテ)
引用:whoscored.com

攻撃サイド(左:アーセナル、右:バテ)
引用:whoscored.comヒートマップ(左:アーセナル、右:バテ)
引用:whoscored.com

ゴール期待値

【ゴール期待値】
アーセナル2.58点  
バテ: 0.63点

ほぼゴール期待値通りの結果となった。

【PickUpData】一定のパフォーマンスを見せたエジル

アーセナルのパススタッツ
引用:whoscored.com

エジルチーム2位のパス本数を記録。キーパス3本。低めに下りたり、ハーフスペースで受けたりし、ボールに多く絡んで攻撃のリズムを作るプレーを披露。決定的な仕事は無かったものの、自身の持ち味を生かして勝利に貢献したと言えるだろう。

やはり、ボランチ陣が縦に運ぶのがあまり得意ではないため、下りてボールを受けたりハーフスペースでボールを引き出せるエジルは必要な存在であるように思える。高いインテンシティーが求められる試合では使いにくいかもしれないが、ある程度押し込める見込みが高い試合ではエジルの特徴を活かした采配も効果的になるはずである。

今後のエメリの起用法に注目したい。

 

ELはラウンド32突破。次はレンヌと

ELのラウンド32を突破したアーセナルは、抽選の結果、ラウンド16はリーグアンのレンヌとの対戦が決定。

ラカゼットの出場停止が3試合に決まりラウンド16は2戦とも出場できないものの、相手とのレベル差を考えれば無難に突破してほしいところ。リーグ戦のノースロンドンダービー、マンチェスター・ユナイテッド戦との連戦の間でのスケジュールとなり、日程的には厳しくなるが、エメリはどのような選手起用を見せるだろうか。

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