アーセナル対ウエストハム レビュー【16-17プレミア31節】
2017/04/05 プレミア第31節
アーセナル 3ー0 ウエストハム
58分 エジル
68分 ウォルコット
83分 ジルー
前節負傷したコシェルニーとオスピナに代わり、ガブリエルとマルティネスがスタメンに入る。
またコクランに代えてエルネニーを起用。
序盤からアーセナルが押し込む展開となる。しかし、決定的チャンスにはつながらない。
ウエストハムはキャロルの高さを使う作戦であるが、いい形でキャロルに当てられない。
エルネニーは攻撃時にエジルと同じ高さまで上がることが多く、また両SBもかなり高い位置をとる。
攻撃時は4-1-2-3で、守備時は4-2-3-1のようなイメージだろうか。
スタジアムがほとんど盛り上がることなく、静かであっという間に前半の時間が過ぎる。
アーセナルが押し込むものの得点は奪えないまま、前半終了。
後半開始、ウエストハムはアントニオに代えてスノドグラスを投入。
後半から、エジルが左のインサイドハーフのようなポジションを取り、
サンチェスと近い距離でパス交換することにより崩すことを試みる。
57分、アーセナルがPA内まで攻めこむと、DFに弾かれたボールがPA外のエジルに渡る。低く速いカーブをかけたボールはGKの前でバウンドしてネットに突き刺さる。アーセナル先制!
エジルとサンチェスのコンビネーションで左サイドを崩す場面がより増える。
63分、キャロルに代えてサコを投入。
67分、サンチェスのヒールパスから左サイドでフリーになったエジルが中央にマイナスに折り返すと、これをウォルコットが押し込んで、アーセナル追加点!
73分、ウェルベックに代えてジルーを投入。
80分、ウォルコット、エルネニーに代えて、チェンバレン、ラムジーを投入。
82分、ジルーがPA右からカーブをかけたシュートが決まり、アーセナル3点目!
このまま3点差で試合終了。アーセナルが久しぶりの勝利を掴む。
後半は息を吹き返し、4-3-3のようなフォーメーションで攻撃を繰り返した。
ただ、相手が完全に引いていたのと、相手のチーム状態が悪いことがかなり影響しただろう。
サンチェスとジャカは前節から変わらず好調で、エジルとベジェリンは少し上向いたか。
エジルとベジェリンが本調子の時はこんなもんじゃないはずで、ここからこの2人のパフォーマンスが右肩上がりになれば、よりチーム全体でダイナミックなプレーができるであろう。
やはりジャカは基本的に低めの位置取りをして、そこからピンポイントのミドルレンジ・ロングレンジのパスをサイドや前線に供給することで持ち味が発揮できるのであろう。チームとしてそれがわかってきて、本人も自分の活かし方をわかってきたのではないか。
そうなると、ジャカとコンビを組む中盤の選手は、前への推進力がある選手である必要があり、明らかにコクランには務まらない。
エルネニーも悪くないが、ラムジーやチェンバレンのほうがより適任に思える。
その場合は守備に不安が残るが、そこはDF陣の奮闘とジャカのカード癖の改善によって補ってほしい。
怪我明けで途中出場だったラムジー、チェンバレンであるが、2人のコンディションが戻ったらスタメンはどのようなチョイスになるだろうか。
個人的にはやはり、4-3-3で中盤にジャカ、ラムジー、チェンバレン、左サンチェス、右エジル、トップにウェルベックが見てみたい。
ジャカはアンカーからピンポイントロングパスを前線に供給し、サンチェス、エジル、ラムジー、チェンバレンが縦横無尽にポジションチェンジして流動的な攻撃を仕掛けたら、『誰もがワクワクする世界一のパス&ムーブのサッカー』ができるのではないか。
そんなサッカーを残り試合で見せてくれるのであれば、今シーズンは最低限4位以内を死ぬ気で勝ち取り、ヴェンゲル続投で来シーズンのタイトルを期待したい気持ちになるだろう。
今節の結果でトップ4争いがさらに熾烈な状況になったので、まだまだプレミア終盤戦は見逃せない!
スポナビライブ 『5月ご利用分まで無料観戦キャンペーン』実施中!