クリスタルパレス対アーセナル レビュー【16-17プレミア32節】
2017/04/10 プレミア32節
クリスタルパレス 3ー0 アーセナル
17分 タウンゼント
63分 カバイェ
68分 ミリボイェビッチ
アーセナルは前節と同じスタメンを起用。GKは引き続き、第3GKのマルティネス。
前半序盤、クリスタルパレスは、ベンテケの高さ・フィジカルとザハのスピードで攻撃の形を作る。
アーセナルはボール回しをしても、PAにはなかなか近付けない。
16分、カバイェからパスを受けたザハがPA内右から中に折り返すと、これにタウンゼントが詰めて、クリスタルパレス先制!
先制したクリスタルパレスはより引いて守り、ベンテケとザハによるカウンター狙い。
左サイドでサンチェスとモンレアルの連携から崩したり、エジルが左に流れてサンチェスと絡んで崩すなど、左サイドは効果的な崩しができている一方、右サイドのウォルコット、ベジェリンは全く機能せず。
クリスタルパレス1点リードのまま、前半を折り返す。
後半になっても、前半同様、アーセナルはなかなかチャンスを作れない。
58分、エルネニーとウェルベックに代えて、ジルーとラムジーを投入。
62分、ザハのマイナスの折り返しに反応したカバイェが少し浮かせたシュートがゴールに突き刺さる。クリスタルパレス追加点!
66分、マルティネスがタウンゼントを倒してPK献上。これをミリボイェビッチが決めて、クリスタルパレス3点目!
68分、ウォルコットに代えて、チェンバレンを投入。
ラムジーとチェンバレン投入により攻撃が活性化するものの、意思統一できてない攻撃では崩せない。
そのまま試合終了し、アーセナルは好調クリスタルパレスに完敗。
クリスタルパレスが絶好調であることを踏まえても、ここまでの完敗はあり得ないだろう。
内容、結果、今のリーグ戦順位を踏まえると、CLバイエルン戦の屈辱的大敗をも超える絶望かもしれない。
ヴェンゲル続投濃厚との噂だったが、そんなのは打ち消してもいいほどの敗戦ではないか。
機能してないウォルコットとベジェリンの右サイドをいつまでスタメン固定するつもりか。
ましてや、ウォルコットはキャプテンなのに一番試合から消えてて、まったく気迫を感じない。
ベジェリンはとりあえず髪を切って出直してきてほしい。移籍する心配がなくなるほど低調が続いている。
前節の後半でチーム全体として上向いたように見え、同じメンバーで臨んだ一戦であるが、
チーム全体の戦術がないかのように、攻撃は完全にサンチェス頼みのようだった。
普通はシーズン終盤でチームの成熟度が上がってるが、負傷者が多いわけでも無いのに、まるでシーズン開幕かのような成熟度合いである。
守備でも、これまでチェフとコシェルニーに支えられていたことが如実に表れ、ムスタフィもシーズン前半ほどのパフォーマンスを発揮できていない。
こんな中、ヴェンゲルはハーフタイムや選手交代により流れを変えることもできず、もう本当に本当に限界だろう。
これで4位は絶望的で、このチーム状態を踏まえると、もはやエバートンとの6位争いになってしまうのではないか。
CLに出れなければエジルやサンチェスは移籍濃厚であるし、新たなビッグネーム獲得も難しくなる。
こんなに長く続いた、アーセナル=ヴェンゲルという構図は、逆に監督交代が目前となった今、よりマイナスとなり跳ね返ってくるかもしれない。
アーセナルというチームのブランドも崩壊し、ヴェンゲルのブランドも無くなり、アーセナルに移籍したい選手はいなくなるだろう。
ユナイテッドと同じように長期政権後の低迷は何としても避けてほしいが、このままヴェンゲル続投で低迷が続くのも受け入れられない。
お金はあるはずなので、しっかりと実績があってかつ、長期的にクラブを成長させられる監督を連れてきてほしい。
この数シーズンの低迷を踏まえて、フロントが何も準備していないなどという言い訳は許されないだろう。
もはやアーセナルへの興味は、今シーズンの残り試合の結果ではなく、監督人事のみとなってしまった。