レアル・マドリー対バイエルン レビュー【16-17CLラウンド8 2ndleg】
2017/04/18 チャンピオンズリーグ ラウンド8 2ndleg
レアル・マドリー 4ー2 バイエルン
53分 レヴァンドフスキ
76分 ロナウド
78分 セルヒオ・ラモス(OG)
104分 ロナウド
110分 ロナウド
112分 アセンシオ
レアルは4-4-2の布陣で、イスコをトップ下で起用。
アウェイで2点以上必要なバイエルンが序盤からボールを保持して積極的に攻撃を仕掛ける。
レアルは縦に早い攻撃でゴール前まで素早くボールを運ぶ。
27分、セットプレイの流れからセルヒオ・ラモスがシュートを押し込むも、これをボアテングがゴールライン前でなんとか弾く。
レアルは2、3人で縦に早い攻撃で何度もシュートにつなぐ。
バイエルンは左サイドのリベリー、アラバを起点にボールを前に運ぶ。
そのまま得点は入らず、前半終了。
50分、アラバが左サイド深くから中に折り返したボールをロッベンがシュートするも、マルセロがゴールライン上でなんとか弾く。
52分、ロッベンがPA内左でカゼミロに倒されてPK獲得。
レヴァンドフスキがこれを決めて、バイエルン先制!
後半はバイエルンが押し込む時間が続く。
64分、ベンゼマに代わり、アセンシオを投入。
イスコが右、アセンシオが左に入る。
70分、バイエルンは、リベリーに代えて、ドウグラス・コスタを投入。
レアルは、イスコに代えて、ルーカス・バスケスを投入。
75分、シャビ・アロンソに代えて、ミュラーを投入。
76分、カゼミロの浮き球からロナウドがヘディングでうまく流し込み、レアル同点!
その直後78分、ミュラーがレヴァンドフスキに落としたボールからセルヒオ・ラモスがオウンゴール。バイエルン勝ち越し!
これで2試合合計で同点!
84分、ビダルがアセンシオを削り、2枚目のカードで退場!
87分、レヴァンドフスキに代えて、キミヒを投入。
そのまま後半終了し、延長戦へ。
数的有利のレアルがたびたびシュートに持ち込む。
1人少ないバイエルンはロッベンを起点に打開しようと試みる。
104分、セルヒオ・ラモスがPA内のロナウドにパスを送ると、ロナウドは胸でトラップして落ち着いてゴールに流す。レアル勝ち越し!
110分、マルセロが1人で中央突破し、フリーのロナウドにパスを出す。ロナウドのハットトリックでレアル追加点!
111分、アセンシオがドリブル突破し、右足でゴール隅に流し込む。レアルさらに追加点!
114分、クロースに代えて、コバチッチを投入。
そのまま試合終了し、レアルが準決勝進出!
ビダルの退場が完全に明暗を分けた結果となった。
バイエルンの逆転のムードも出てきていた中、厳しい判定であっただろう。
レアルは、スペースがあれば縦に早い攻撃で爆発的な攻撃力を見せ、さらにロナウドがさすがの決定力で得点を重ねた。
個人的には、マルセロをMOMに推したい。あの運動量とスピードは異次元である。SBとウイングを1人でこなしているかのようだ。
やはりレアルは、ジダンが監督になってから、規律を守るチームに完全に変化している。
この試合も中盤の選手たちが守備を重点に確実に仕事をこなしつつ、攻撃でも一流のテクニックで前線にボールを供給していた。
そして、そのボールをベンゼマ、ロナウド、マルセロらが少ない人数で確実にシュートにつなげていた。
ただ、この試合では、審判もレアルに味方した部分もかなりあるだろう。
バイエルンもアウェイながらあと一歩のところまで迫ったが、ラームやシャビ・アロンソらベテランが影を潜めたか。
リベリー、ロッベンはいまでも強力なのは間違いないが、ペップ時代に一気にドウグラス・コスタとコマンに世代交代するかに思われたが、そこから少し伸び悩んでいるように思える。
バイエルンがさらに上に行くためには、世代交代が必要かもしれない。
これでレアルは準決勝進出になるが、ビッグイヤーはやはりロナウド次第かもしれない。