レアル・マドリー対バルセロナ ”クラシコ”レビュー【16-17リーガ33節】
2017/04/23 リーガ・エスパニョーラ第33節
レアル・マドリー 2ー3 バルセロナ
28分 カゼミロ
33分 メッシ
73分 ラキティッチ
86分 ハメス・ロドリゲス
92分 メッシ
ベイルが怪我から復帰しスタメン。
ネイマールを出場停止で欠くバルセロナは、パコ・アルカセルをスタメン起用。
序盤、落ち着いたスタートを見せる両チームであるが、前線でこまめにポジションチェンジするなどして、高いレベルでお互い探りながらの戦いとなる。
20分、マルセロとメッシが競り合った際にマルセロの肘がメッシの口に入り、メッシは口から流血。
27分、右コーナーキックをテア・シュテーゲンが弾くと、これを拾ったマルセロがGKとDFの間にボールを送る。
セルヒオ・ラモスが合わせたボールはポストに弾かれるが、こぼれたところをカゼミロが押し込み、レアル先制!
32分、PA右からラキティッチが中にマイナスに折り返すと、メッシが完璧なボールタッチでDFの合間をかいくぐり、左足を振り抜いてゴール。バルセロナ同点!
38分、ベイルが負傷により、アセンシオと交代。そのまま右に入る。
45分、メッシの突破を止めたカゼミロに2枚目のカードが出ず、バルセロナの選手が猛抗議。
1ー1で前半を折り返す。
後半、バルセロナがボールを保持する時間が多くなる。
引き分けでもよいレアルは、守備に重心を置いてカウンターを狙う。
両チームともに、ミドルシュートやセットプレイで惜しい場面があるものの、ネットを揺らすことはできず。
66分、カウンターからアセンシオが右サイドを抜けだし、フリーで詰めたロナウドにパスを出すも、シュートはゴールを外れる。
直後の67分、イニエスタがアウトサイドでピンポイントのパスを出すと、スアレスがダイレクトで打ったシュートはGKに弾かれる。
次第に、オープンな展開となる。
69分、カゼミロに代えて、コヴァチッチを投入。
バルセロナは、パコ・アルカセルに代えて、アンドレ・ゴメスを投入。
72分、ラキティッチがPA外でシュートフェイントでクロースを交わすと、左足で振り抜いたボールは、ゴールに吸い込まれる。バルセロナ逆転!
76分、メッシがカウンターで抜け出そうとしたところで、セルヒオ・ラモスが両足でスライディング。このプレーでセルヒオ・ラモスは一発レッド!
79分、アンドレ・ゴメスがスアレスとのワンツーで左サイドを抜け出すと、中に折り返したボールにピケが反応するも、これはゴールならず。
1人多いバルセロナが攻撃を繰り返し、メッシがより躍動する。
81分、ベンゼマに代えて、ハメス・ロドリゲスを投入。
85分、マルセロのクロスにハメス・ロドリゲスがファーからニアに詰めて合わせ、レアル同点!
1人少ないレアルであるが、ロナウド、アセンシオ、ハメス・ロドリゲスの3人でシュートまで運ぶ。
ロスタイムは2分。
91分、セルジ・ロベルトが自陣の右から中央にかけてドリブルで一気に駆け上がり、左のアンドレ・ゴメスからジョルディ・アルバにボールが渡ると、中に折り返したボールにメッシがダイレクトで合わせると、低く速いボールはゴール隅に突き刺さり、バルセロナ勝ち越し!
そのまま試合終了して、バルセロナが劇的勝利!
両チームともに多くの枠内シュートを打ち、GKが多くの好セーブを見せた中、わずかな差が勝敗を決したと言えるだろう。
この試合までに勢いのあるはずであったレアルであるが、負傷明けで起用したベイルが早々に交代するアクシデント。
代わって入ったアセンシオも良いパフォーマンスを見せたが、セルヒオ・ラモスの退場で一気に苦しくなったか。
そもそもはカゼミロが前半で退場していてもおかしくなかったので、審判としては帳尻合わせしたかもしれない。
バルセロナは守備にも意識を置きながらも、中央でボールを受けるメッシを起点に攻撃の形を作った。
得点には絡まなかったものの、スアレスもおとりの動きやブロックなどで得点に貢献しただろう。
この大一番のしかもここぞというシーンで、最高の技術力で2点を奪ったメッシはさすがとしか言いようがない。
これで、レアルが1試合少ないながらも、勝ち点でバルセロナはレアルに並んだ。
まだまだリーガの優勝争いは最後までわからない。
CLも勝ち進むレアルが重要な試合を残す一方、バルセロナはリーグに集中してどれだけ勝ち点を伸ばせるか。
今シーズンの欧州サッカーも最後まで目が離せない。
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