ヤンガナ、低調に終わる。アーセナル 対 アンジェ レビュー【2019-2020 プレシーズン】

2019年8月4日アーセナル

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リーグ・アンのアンジェとのプレシーズンマッチ。

 

ヤンガナ中心メンバーで大苦戦

試合結果

プレシーズンマッチ
アーセナル 1-1 アンジェ
12′ メラリ
49′ ネルソン

PK 4-3

スタメンとフォーメーション

2019-2020プレシーズン アーセナル対アンジェ

アーセナルは、ヤンガナを中心としてスタメンに起用。右SBにはチェンバース4-2-3-1の布陣。

対するアンジェ4-3-3の布陣。元アーセナルのアデレードはIHでスタメン。

試合の流れ

 

試合序盤から優勢に進めたのはアンジェ。守備では4-5-1のコンパクトなブロックを作って簡単に中盤を突破させず。ボールを奪うと主に右サイドから前進し、モンレアルメドリーの周辺から崩してゴール前まで進入するシーンを作っていく。

試合が動いたのは12分。アンジェが中盤で縦に簡単にドリブルで持ち運ぶと、メドリーの脇を通すスルーパス。メドリーモンレアルのあいだからうまく飛び出したメラリがGKをかわして冷静にゴールに流し込む。アンジェが早々に先制に成功。

アーセナルはビルドアップでアンジェの4-5-1に対して、最終ライン+ボランチの4+2で工夫できず、バートンゲンドゥージがアンジェの中盤の5枚のブロックの手前で横並びで横パスするシーンが目立ち、サイドでもSBの前進を活かして進むこともできず。

2列目ではネルソンが内側に絞って左ハーフスペースでボールを受けようとする動きを見せるも、周りとの連動したポジショニングにはなっておらず、パスコースが作れない。トップ下に入ったジョン・ジュールスはFW寄りのタイプの選手であり、2列目でボールを引き出す動きはそれほど得意ではない様子。

39分、右CKの流れからムスタフィが左サイドからクロスを上げると、マルティネッリがニアですらしたボールはわずかにファーポストの脇を通過。ゴールを奪えず。

アンジェがほぼ一方的なペースを握ったまま1点をリードしてハーフタイムへ。アーセナルはほぼ良いところがひとつもない前半となった。

 

アーセナルは後半開始時、ジョン・ジュールスバートンモンレアルメドリーチェンバースに代えて、ウィロックジャカトンプソンパパスタソプーロスナイルズを投入。ウィロックはトップ下に入る。前半のパフォーマンスが良くなかった選手たちが軒並み下がる形に。

後半、アーセナルはメンバー変更によりビルドアップが劇的に改善。ジャカがミドルレンジのパスを駆使して左右に散らしながら縦パスも狙い、ウィロックは2列目で相手のアンカー脇でボールを受ける動きを見せ、中央からも前進できるように。左SBに入ったトンプソンもタイミングの良いオーバーラップで左サイドからの攻撃を活性化。

すると49分、ゲンドゥージが右サイドからシンプルにクロスを上げると、中央でこぼれたボールを最後はネルソンが押し込み、アーセナルが同点に

そのまま後半はアーセナルが優勢に進めつつ、アンジェアデレードの突破などでゴール前に進入するシーンを作るもチャンスまでは作れず。

61分、エンケティアゲンドゥージに代えて、オーバメヤンムヒタリアンを投入。ウィロックがボランチに移り、ムヒタリアンはトップ下に。

80分、負傷の疑いがあるネルソンに代えてオラインカを投入。マルティネッリが左に移り、オラインカが右に入る。

81分、自陣からダイレクトパスをつなぎ一気に速攻を仕掛けるアーセナルは、オーバメヤンがペナルティーエリア手前まで持ち運ぶと、左から走り込んだムヒタリアンへ絶妙なパス。ムヒタリアンのダイレクトシュートはGKに弾かれるも、こぼれ球がオーバメヤンの目の前に。しかしオーバメヤンのシュートはバーの上を越え、ゴールならず。

1-1で90分が終了し、試合の決着はPK戦へ。

【アンジェ】
マンソー
カペル
トマ
カンガ:✕
アデレード:✕

【アーセナル】
ナイルズ
ウィロック
ジャカ
オーバメヤン
ムヒタリアン:✕

PK戦で4-3と上回ったアーセナルが勝利を掴んだ。

 

トップチームはまだ早いメドリーとバートン。低調なモンレアル

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このプレシーズンで光るものを見せているバートンであるが、最初の2試合ほどのインパクトに比べると、以降はそれほどアピールに値するパフォーマンスを見せられておらず。ボランチであるため、安定して試合をコントロールしたり、ビルドアップで相手の守り方に応じて工夫して上回るようなプレーが求められるが、やはりそのあたりは経験がまだまだ足りないと言えるだろうか。この試合でコンビを組んだゲンドゥージもひとりでなんとかできる選手でもなく、ボランチのコンビともども低調に終わったと言える。

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また、左CBでスタメン出場したメドリーであるが、何度かゴール前で突破される場面があり、あまり良くない印象が残ってしまったか。ビルドアップでも、縦パスを狙う意識は強いように感じられるものの、狙いすぎてボールを持ちすぎてしまい、結果的に詰まってしまうような場面が見られた。このプレシーズンではSBよりもCBで出番を与えられているが、まだまだCBを任せられるだけの安定感からは遠いかもしれない

バートンメドリーも、ヤンガナの中では評価が高い位置付けのはずであり、シーズン開幕後もカップ戦やELでは出番が与えられる可能性は十分にあるだろう。今後の成長に期待したい。

 

一方、キャプテンとして左SBで出場したモンレアルであるが、何度も左サイドを突破され、持ち味の粘り強さと安定感は影を潜めた。当然ながらモンレアルのせいだけではない場面もあるものの、珍しく悪く目立つほどのパフォーマンスに終始した。

コラシナツが1週間ほどのお休みとなった影響で、本来の予定よりも多く出場せざるを得ない状況になっている可能性もあり、疲労が溜まっているだけかもしれないが、多少なりとも衰えが来ているとも考えられる。物足りないDFラインのスカッドの中で、SBもCBもこなせるモンレアルに新シーズンも頼らざるを得ないのは間違いなく、またコンディションを取り戻して安定したプレーを見せてくれることを願いたい。

 

次がプレシーズンのラストマッチ

ほぼ週2試合のペースでプレシーズンマッチをこなし続け、気付けばあっという間に開幕直前。バルセロナと最後のプレシーズンマッチを行い、プレミア開幕戦を迎える。開幕1週間前の試合となるため、主力でスタートして最終確認しつつ、疲労が残らない程度に途中で控え選手らを投入するような試合になるだろうか。

この1週間でラカゼットネルソンナイルズらの負傷があったものの、幸いにも長引くというような情報は入ってきておらず。まずは怪我人を出さずに最後のプレシーズンマッチを終え、開幕を迎えて欲しい。

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