ついにエンケティアがブレイクか!?アーセナル 対 フィオレンティーナ レビュー【2019-2020 プレシーズン | ICC】
プレシーズンの3試合目。ICC(インターナショナル・チャンピオンズ・カップ)の2試合目。セリエAのフィオレンティーナと対戦。
Contents
今夏のプレシーズン初の3-4-2-1を採用
試合結果
アーセナル 3ー0 フィオレンティーナ
14′ エンケティア
65′ エンケティア
88′ ウィロック
スタメンとフォーメーション
前節のバイエルン戦では主力がスタメンに名を連ねたため、中2日となるこの試合では再びヤンガナを多くスタメンに起用。フォーメーションはこのプレシーズン初となる3-4-2-1を採用。
対するフィオレンティーナは4-3-3の布陣。
試合の流れ
13分、フィオレンティーナの前線へのロングボールに対してムスタフィが競り合いに負けて独走を許し、GKとの1対1に持ち込まれてシュートを打たれるが、マルティネスの好セーブでゴールを割らせず。
14分、モンレアルから左サイド際に開いたコラシナツへパスを通すと、コラシナツはダイレクトで前方へ流す。サカがダイレクトでヒールで落とすと、走り込んだコラシナツが一気にペナルティーエリア左へ進入。中央へ折り返したボールをエンケティアがトラップしつつ冷静にDFをかわしてシュート。エンケティアのシュートでゴールネットを揺らしたアーセナルが先制に成功。
44分、ラインを高くするアーセナルの裏のスペースを突いてフィオレンティーナはロングボールを送ると、ソッティルが完全にフリーで抜け出してGKと1対1。しかしシュートはマルティネスが冷静にセーブしてピンチを防ぐ。
前半はアーセナルが1点リードして折り返す。
シャドーに入ったサカとネルソンであるが、サカは左ハーフスペースで縦パスをうまく受けつつバートン、コラシナツとの連携で左サイド奥を崩していくのに対し、右シャドーのネルソンはボールを上手く受けられず。近くでプレーするジェンキンソン、オラインカとの関係性も影響しているかもしれないが、見せ場をあまり作れず。
後半開始時、マルティネスとコラシナツに代えて、レノとラカゼットを投入。フォーメーションを4-4-2に変更。モンレアルが左SB。エンケティアとラカゼットの2トップ。
62分、サカ、オラインカ、チェンバースに代えて、ムヒタリアン、ウィロック、パパスタソプーロスを投入。ムヒタリアンが右SHに入り、ネルソンは左SHに回る。
65分、速攻で右サイドからゴール前まで一気に持ち運んだアーセナルは、ムヒタリアンのマイナスの折り返しを受けたラカゼットがトラップ後にさらに奥にいたエンケティアへパス。エンケティアはダイレクトで冷静にゴールに流し込み、アーセナルが追加点。エンケティアはこの日2ゴール目。
79分、エンケティア、ネルソン、バートン、ジェンキンソン、モンレアル、ムスタフィに代えて、エジル、マルティネッリ、ジャカ、ナイルズ、トンプソン、メドリーを投入。
フォーメーションを4-2-3-1に変更。トップ下にエジルが入り、左右にムヒタリアンとマルティネッリ。
87分、フィオレンティーナのCKの流れでボールを奪ったアーセナルが一気にカウンター。エジルからパスを受けたマルティネッリはDFに囲まれるも、対面するDFの股を抜いて一気に独走。GKと1対1になり冷静にコースを狙ったシュートを放つも、ボールはゴールのわずかに外を通過。アーセナルはビッグチャンスを逃す。
しかし直後の88分、フィオレンティーナのGKからのロングボールを拾ったアーセナルがショートカウンターで一気にゴール前までパスを繋ぐと、ラカゼットがDFをかわして丁寧なパス。走り込んだウィロックがGKとの1対1を冷静に決め、アーセナルが3点目。
ラカゼットのお膳立てもありヤンガナたちがゴールを決め、アーセナルが快勝を収めた。
エンケティアがついに覚醒か?ネルソンはいまだ沈黙
この試合で2ゴールを奪ったエンケティア。ここまでのプレシーズン3試合で3ゴールという結果でアピールし続けている。
シュートシーンでも明らかに冷静さが備わったように見え、FW3番手として公式戦でも出場機会を得るべく、順調なプレシーズンを過ごしていると言えるだろう。
シャドーに入ったサカとネルソン。より期待値の高いネルソンであったが、目立ったプレーを見せたのはサカ。ネルソンはいまだこのプレシーズンで輝くシーンを見せられてないが、適正ポジションはどこになるだろうか。
4-2-3-1のサイドよりは3-4-2-1のシャドーのほうが輝くのではと思われていたが、この試合でも目立ったプレーを見せられず。チームメイトとの連携の向上含め、このプレシーズンで模索が続くだろう。
マルティネスの好セーブなどで無失点に抑えたものの、ムスタフィはFWとの競り合いにたびたび負けてピンチを作るなど、相変わらずのDF陣の不安定さ。
3-0で勝ったものの、シュート数は11対12でフィオレンティーナが上回り、枠内シュート数も6対9でフィオレンティーナが大きく上回った。
マルティネスがレノとレギュラー争いしてもおかしくないパフォーマンスを見せていることはプラスであるものの、DFラインのプレシーズンのパフォーマンスは物足りないと言わざるを得ない。期待のサリバが獲得濃厚であるものの、チームに合流するのは来年になる模様。まもなく復帰予定のホールディングに期待するしか無いのだろうか。
内容に不満はありながらもプレシーズン3連勝
主力メンバーのパフォーマンスはまだそれほど上がってきていないように見えるものの、ヤンガナたちの奮闘もあってプレシーズン3連勝。
しかし、戦術的な新たな試みも特に見られず、やはり若手のブレイクによる上積みを期待するしかないシーズンになるのだろうか。
起用法を見ると、エンケティアとウィロックはすでに一定の信頼を得てピッチに送り出されているように見え、さらにサカ、ネルソン、バートンらも期待されていることが伺える。リーグ戦で起用の目途が立つほどブレイクする若手は現れるだろうか
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