快勝で2019年スタート!アーセナル 対 フラム レビュー【2018/19プレミア第21節】

2019年1月4日プレミアリーグ

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試合結果とフォーメーション

試合結果

2019/1/1 プレミアリーグ第21節
アーセナル 4-1 フラム

25分 ジャカ
55分 ラカゼット
69分 カマラ
79分 ラムジー
83分 オーバメヤン

前半

2018/2019 プレミア 21節 アーセナル対フラム スタメンとフォーメーション

【アーセナル】基本:3-4-2-1 守備:3-4-3
【フラム】 基本:3-4-3 守備:3-4-3

 

アーセナル3バックを採用し、コシェルニーパパスタソプーロスムスタフィという本職CB3枚で構成した布陣に。前線ではラカゼットオーバメヤンが同時スタメン。

フラムは、前回対戦時と同じく3-4-3。このところボランチで出場して好パフォーマンスを見せていたチェンバースであるが、アーセナルからのローンであるためこの試合には出場できず。セリもベンチスタートとなった。

序盤からお互いにゴール前でチャンスを作る展開に。フラムは、14分と22分にセセニョンが決定機を迎えるもいずれも決めきれず。すると25分、イウォビのクロスにPA内に走り込んだジャカがボールを受け、うまく流し込んでゴールネットを揺らす。アーセナルが先制

それ以降もアーセナルが立て続けにチャンスを作るも追加点は奪えず。アーセナルが1点リードして前半を折り返す。

アーセナルのビルドアップとフラムの守備

フォーメーションが噛み合わせのため、フラム全体的に前からプレスを強めに掛けてくる形。

  • 右サイド:ダイレクトでのつなぎとオーバメヤン(ラカゼット)のポスト
    ムスタフィナイルズが厳しいプレスに晒されながらもダイレクトでうまくつなぎつつ、右ハーフスペースでボールを受けに下りてくるオーバメヤンラカゼットにうまくボールを入れて前進を図った。

  • 右サイドに寄せつつ、左サイドへのサイドチェンジから縦に早い攻撃
    ジャカゲンドゥージと入れ替わって右側にいたシーンが多かったため、右サイドでつないで相手を寄せつつ、左サイドのスペースにジャカから大きなサイドチェンジでコラシナツにボールを渡し、そこから一気に縦に早い攻撃を仕掛ける場面が目立った。

  • 左サイド:フリー気味のコシェルニーからの展開
    シュールレに比べるとセセニョンのプレスは弱く、コシェルニーが余裕を持ってボールを持てるシーンが多かったため、そこからコラシナツイウォビに縦パスを入れたり、左ハーフスペースに流れてきたオーバメヤンに縦パスを入れたりして、前進を図った。

フラムのビルドアップとアーセナルの守備

アーセナルもフラム同様、フォーメーションの噛み合わせを活かして前から強めにプレスをかける形。

  • ミトロヴィッチへのロングボール
    フラムは無理にショートパスをつなぐことをせず、詰まったらGKに戻して、そこからシンプルにロングボールで前線のミトロヴィッチに当てて、そこから落としてシュールレセセニョンのスピードと突破力を活かそうとする形が狙い。
  • 右WGのセセニョンのスピードと突破力
    中盤でのボール奪取後など、アーセナルのプレスが間に合ってない場面では、右サイド奥のスペースへ早めにボールを送り、セセニョンのスピードと突破力を活かそうとした。

前半のスタッツ

マッチスタッツ(左:アーセナル、右:フラム)
引用:SofaScore.com

アーセナルは前半だけで5回ビッグチャンスを作ったものの、ゴールに繋がったのは1回のみ。フラムセセニョン2回ビッグチャンスがあったものの決められず。

後半開始~70分頃

2018/2019 プレミア 21節 アーセナル対フラム スタメンとフォーメーション

【アーセナル】基本:4-3-2-1 守備:4-3-3
【フラム】 基本:3-4-3 守備:3-4-3

 

ムスタフィに負傷の可能性があったため、アーセナルは後半開始にトレイラを投入し、フォーメーションを4-3-2-1に変更する。

54分、左サイドでオーバメヤンコラシナツイウォビが巧みに繋いでPAに進入すると、最後はコラシナツが冷静にラカゼットに折り返し、ラカゼットはゴールネットにシュートを突き刺す。アーセナルが追加点

2点ビハインドとなったフラムは、フォス・メンサーセリカマラを次々に投入すると、次第にペースを掴みだす。

すると68分、トレイラからセリがボールを奪うと、最後はセセニョンのグラウンダーのクロスにカマラが詰めて、ゴールネットを揺らす。フラムが1点返す

アーセナルのビルドアップの変化

アーセナルがフォーメーションを変更したことにより噛み合わせが無くなったため、アーセナルはビルドアップ時に、CBと中盤3センターのうちの2枚がうまくボールに絡むことで、フラムの前線3枚のプレスをかわし、そこからSBが高めに上がることでチャンスを作っていった。

フラムのビルドアップの変化

アーセナルが4バックに変更したことでフラムのWBへのプレスが弱まりフラムは最終ラインからWBを経由して前進できる場面が増えていった。しかし逆に、アーセナルがボールを奪って速攻を仕掛ける場面も増えていった。

70分過ぎ~

2018/2019 プレミア 21節 アーセナル対フラム スタメンとフォーメーション

【アーセナル】基本:4-3-2-1 守備:4-3-3
【フラム】 基本:4-4-2 守備:4-4-2

 

フラムセセニョンを左サイドに移し、フォーメーションを4-4-2に変更する。

勢いそのままに同点ゴールを目指すフラムであったが、アーセナルが75分にラムジーを投入したことで、アーセナルの前からのプレスがきつくなり、なかなか前線にボールを運べなくなる。

勢いを取り戻したアーセナルが左サイドを中心に攻撃を繰り広げると、79分にラムジーがゴールを奪い、83分にもCKの流れからオーバメヤンがゴールを奪い、リードを3点差に離して試合を決定付けた。

そのまま、アーセナルが2019年最初の試合で快勝を収めた。

後半のスタッツ

マッチスタッツ(左:アーセナル、右:フラム)
引用:SofaScore.com

後半もアーセナルビッグチャンス5回作り、そのうち2回をゴールに結びつけた。フラム2回ビッグチャンスのうち1回しかゴールに繋げられず。

 

【PickUpData】アーセナルのシュートはすべてPA内。異様なビッグチャンス数

試合の流れ

フラムは61分にセリカマラを投入した直後の10分間ほどを優位に進めて1点を返したものの、その他の時間帯は基本的にアーセナル優位。特に、フラムが前に出た終盤にアーセナルもラムジーを投入して勢いを取り戻し、2点を追加してダメ押しとなった。

マッチスタッツ(左:アーセナル、右:フラム)
引用:SofaScore.com

アーセナル16本シュートすべてがPA内からという結果に。さらにビッグチャンス10回という脅威の記録。フラム4回ビッグチャンスを作ったものの、ゴールに繋がったのは1回のみとなった。

平均ポジション(左:アーセナル、右:フラム)
引用:whoscored.com2018/2019 プレミア 21節 アーセナル対フラム攻撃サイド(左:アーセナル、右:フラム)
引用:whoscored.com 2018/2019 プレミア 21節 アーセナル対フラムヒートマップ(左:アーセナル、右:フラム)
引用:whoscored.com 2018/2019 プレミア 21節 アーセナル対フラム

チャンスは主に左サイドから作ったアーセナルであるが、両サイドともに深くまで進入できており、幅広い攻撃でフラムを攻略した。フラムはPA内にほとんど入れておらず、ゴール前で前線の選手の高さやスピードを活かすようなシチュエーションまであまり持ち込めなかった。

ゴール期待値、パスマップ

ゴール期待値は、アーセナル4.12点に対して、フラム1.88点であった。

ナイルズからオーバメヤンのラインと、コシェルニーコラシナツイウォビのラインのパスが良く繋がっていたことが表れている。

全体的にミトロヴィッチへのパスのラインが多く、特にGKのリコからミトロヴィッチへのロングパスが多かったことがよく表れている。

【PickUpData】アーセナルの決定機はほぼすべて左サイドから

ジャカからコラシナツへのパス
引用:Arsenal公式

特に試合序盤、右サイドから前進し始めるシーンが普段より多かったアーセナルであるが、ジャカのロングレンジのパスを活かして、右サイドで溜めつつジャカのサイドチェンジで一気に左サイドのコラシナツにボールを渡して局面を打開するシーンが何度か見られた。

左ボランチを基本ポジションであったジャカであるものの、ゲンドゥージと左右を入れ替わる時間帯も多く、より一層この形が効果的に機能していた。

アーセナルのキーパス(黄)とアシスト(青)
引用:Arsenal公式2018/2019 プレミア 21節 アーセナル対フラム

ファイナルサードでは左サイドからの攻撃が多かったアーセナルであるが、キーパスアシストを見ても、ほとんどが左サイド深くまで進入してから決定機を作っていたのがよく表れている

 

快勝でリバプール戦の大敗ムードを払拭できたか

リバプールに大敗後であり2019年最初の試合であったホームでのフラム戦で快勝を収めたことで、チームの雰囲気は少し上向きになるだろう。

次戦はFAカップ・ブラックプール戦となり、1月はハードスケジュールから少し解放される。負傷者も徐々に戻ってくる予定であり、もう一度、連続無敗をキープしていた頃のような勢いを取り戻せるだろうか。

前節の振り返りはこちら
首位の貫禄。リバプール 対 アーセナル レビュー【2018/19プレミア第20節】

前回のアーセナル対フラムはこちら
Wエースの決定率100%で大勝!フラム 対 アーセナル レビュー【2018/19プレミア第8節】

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【データで振り返る】アーセナルの2018/2019シーズン前半

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