アーセナルの新加入選手の特徴・プレースタイルは?【2019-2020シーズン】
アーセナルは2019年の夏の移籍市場で、マルティネッリ、セバージョス、サリバ、ニコラ・ペペ、ティアニー、ダビド・ルイスを獲得。予想外のビッグサマーに。
新加入選手たちの特徴やプレースタイルをチェックしよう。
Contents
【CMF】セバージョス
22歳(1996/8/7)、179cm
CMF、スペインU21代表、右利き
1年ローンでレアル・マドリーから加入する期待のMF。インサイドハーフやトップ下が適性ポジションと思われる。
2018-2019シーズンのデータ
【ラ・リーガ】レアル・マドリー 3位
【主なフォーメーション】4-3-3(33試合)
23試合出場(13試合スタメン)
3ゴール 0アシスト
主に4-3-3の中盤でプレー。
セバージョスの特徴、プレースタイル
セバージョスの特徴
(引用:WhoScoredより)
パスが非常に優れ、ドリブル、ボールキープ、守備での貢献、タックルも優れている。
フィニッシュ、空中戦、クロスには課題がある。
ショートパスやタックルを好み、被ファールが多い傾向がある。
アーセナルのMFとのスタッツ比較
2018-2019シーズンのデータで比較
(データ引用:SofaScore)
レアル・マドリーのスカッドの厚さから、出場試合数は23試合でスタメンは13試合に限られる。
3ゴールのみであるものの、シュート数は多いほうであり、ゴールへの意識は高いのではないか。
リーグやチームが異なるものの、ボールタッチやパス関連のスタッツはいずれも高い数字。ショートパス、ロングパスともに高い成功率を誇る。
デュエルの勝利数が多く、タックル成功率も高い。競り合いを苦手としない傾向が伺えるが、プレミアリーグの激しさの中でどこまで通用するか。
インターセプト数も多く、守備意識も高いと考えられる。
身長がそれほど高くなく、空中戦の競り合いはあまり得意としないようである。
キーパス数、ドリブル成功数はそこそこといったところか。
【CB】サリバ
18歳(2001/3/24)、192cm
CB、フランスU20代表、右利き
サンテティエンヌから獲得。2019-2020シーズンはサンテティエンヌにローンという形でそのまま留まり、2020-2021シーズンからアーセナルに合流する。
2018-2019シーズンのデータ
【リーグ1】サンテティエンヌ 4位
【主なフォーメーション】4-2-3-1(21試合)、3-4-2-1(11試合)
16試合出場(13試合スタメン)
0ゴール 0アシスト
12月頃からスタメンに定着し、以降は継続してスタメンフル出場
サリバの特徴、プレースタイル
サリバの特徴
(引用:WhoScoredより)
タックル、インターセプト、ブロック、集中力が優れている。
空中戦には課題がある。
ドリブル、タックルを好む。
クリーンにボールを奪うのみならず、奪ったあとに自分で持ち運んだり、足元の技術の高さで1人かわしてから前につなぐことができるのが印象的。
サイドチェンジや前線へのロングパスも出せる。
アーセナルのCBとのスタッツ比較
2018-2019シーズンのデータで比較
(データ引用:SofaScore)
16試合に出場し、うち13試合でスタメン。
チームのスタイルにも左右されるために一概に比較できないが、パスはそれほど多くなく、パス成功率は高くも低くもないと言えるか。
デュエル、タックル、インターセプト、いずれも高い数字に。タックルとインターセプトがともに多いことから、積極的にボール奪取を狙う傾向があるか。
被ドリブル突破数の多さは少し気になるところ。タックルが多い傾向にあるにも関わらず、ファール数やイエローカード数はかなり少なく、むしろクリーンな守備ができるように思える。
地上でのデュエル勝率はかなり高いが、空中戦のデュエルはそれほどでもなく。
192cmあるため、空中戦の競り合いの技術を身に着けていけば、まだまだ向上する余地はあるだろう。
【WG・SH】ニコラ・ペペ
24歳(1995/5/29)、183cm
WG・SH、コートジボワール代表、左利き
リールから獲得した待望のサイドアタッカー。得点力にも期待できる選手。
2018-2019シーズンのデータ
【リーグ1】リール 2位
【主なフォーメーション】4-2-3-1(34試合)
38試合出場(37試合スタメン)
22ゴール(9PK) 11アシスト
4-2-3-1の2列目右の主力としてほぼ全試合出場。
ニコラ・ペペの特徴、プレースタイル
ニコラ・ペペの特徴
(引用:WhoScoredより)
スルーパスが非常に優れ、ロングシュート、キーパス、ドリブルが優れている。
オフサイド、ボールキープ、守備意識に課題がある。
カットイン、ショートパス、ドリブルを好み、被ファールが多く、タックルに飛び込まない傾向がある。
懐の深さがあり、寄せられても簡単にボールを奪われない。鋭い切り返しで突破することが可能。
ペナルティーエリア付近でも冷静な判断で正確なラストパスを出せる。
アーセナルのサイドアタッカーとの比較
2018-2019シーズンのデータで比較
(データ引用:SofaScore)
ほぼシーズンフル出場となる、38試合出場37試合スタメン。怪我なく安定してプレーできると言える。
サイドで起用されながらも圧巻の22ゴール11アシスト。うち9ゴールはPKとはいえ、ゴールに絡める選手であることは間違いない。
シュート数が多い代わりに、ビッグチャンス失敗数もかなり多い。ゴール前での精度が上がれば、もっとゴールを奪える選手になる可能性を秘めていると言えるだろうか。
チームのスタイルや役割にも影響されるが、ボールタッチやパスはそれほど多くない。
リーグが異なるものの、やはりドリブル成功数が突出している。キーパス数が多く、クロス成功率も高く、アシストでも貢献できることが表れている。
タックルやインターセプトは少なく、守備意識はそれほど高くないと言えるかもしれない。デュエル勝利数が突出しているが、プレミアリーグでどこまで通用するか。
地上でのデュエルのみでなく、空中戦のデュエルでも高い勝率を発揮。セットプレーでも貢献できる選手かもしれない。
【WG・FW】マルティネッリ
18歳(2001/6/18)、180cm
WG・FW、ブラジル、右利き
ポテンシャルを秘める18歳の期待のブラジル人ウインガー。
2018-2019シーズンのデータ
【サンパウロ州選手権】イトゥアーノ
【主なフォーメーション】4-2-3-1、4-1-4-1
14試合出場(12試合スタメン)
6ゴール 3アシスト
4-2-3-1 or 4-1-4-1の2列目左の主力として出場。
マルティネッリの特徴、プレースタイル
ベースのスピードの速さに加えて、スピードの緩急でDFを抜こうとするプレーが特徴的。ペナルティーエリア深くまで突破する意識が強いように見える。
ゴール前でも冷静な判断でシュートとラストパスを使い分けることが可能。
アーセナル合流後のプレシーズンマッチでは、4-2-3-1の2列目右でプレー。
デビュー戦となったコロラド・ラピッズ戦でゴールを決めたものの、以降は出番が限られている。同じポジションと考えられるヤンガナのネルソンやサカよりは今のところ序列が下かもしれない。
個で突破するだけでなく、周りとの連携により崩すプレーでも力を発揮できそうなタイプ。FWとしてもプレーできることから、サイドで起用されてもペナルティーエリア内での仕事も期待できる。
守備意識も高く、プレスバックの献身性も見せる。
【SB・WB】ティアニー
22歳(1997/6/5)、178cm
SB・WB、スコットランド代表、左利き
セルティックから獲得した将来有望な左SB。
2018-2019シーズンのデータ
【スコティッシュ・プレミアシップ】セルティック 1位
【主なフォーメーション】4-2-3-1
21試合出場(20試合スタメン)
0ゴール 4アシスト
左SBのレギュラーとしてプレー。
ティアニーの特徴、プレースタイル
瞬間的な加速で相手を置き去りにする突破が印象的。鋭いクロスをあげることができ、シュート精度の高さも併せ持つ。
守備では体をうまく入れてボールを奪うプレーが特徴的。
【CB】ダビド・ルイス
32歳(1987/4/22)、189cm
CB・DMF、元ブラジル代表、右利き
移籍市場最終日に宿敵チェルシーから獲得したベテランCB。
2018-2019シーズンのデータ
【プレミアリーグ】チェルシー 3位
【ヨーロッパリーグ】優勝
【主なフォーメーション】4-3-3
36試合出場(36試合スタメン)
3ゴール 2アシスト
左CBのレギュラーとしてほぼ全試合出場。
ダビド・ルイスの特徴、プレースタイル
ダビド・ルイスの特徴
(引用:WhoScoredより)
ロングシュート、パス、集中力が優れている。
空中戦には課題がある。
長距離のシュート、浮かせたボールを好み、タックルに飛び込まない傾向がある。
アーセナルのCBとの比較
2018-2019シーズンのデータで比較
(データ引用:SofaScore)
38試合中36試合スタメンで出場。
CBながら、3ゴール2アシスト。
そして、キーパス数とビッグチャンスクリエイト数が突出しており、チャンスメイクできる特徴が表れている。
チームが異なるため一概に比較できないが、ボールタッチ数、パス本数は多く、やはりロングボールの多さが特徴的。
デュエル、タックル、インターセプトともにそれほど多くなく。しかし、タックル成功率は高く、タックルに行くタイミングの見極めがうまいのかもしれない。
デュエルを地上と空中で分けてみても、特別突出してはおらず。
被ドリブル突破数がかなり少なく、ファール数とイエローカードも少ない。
コシェルニーの2倍以上の出場時間でこの数字であることを踏まえると、かなり安定したプレーを見せているように感じられる。
まさかのビッグサマー到来。CL復帰は必達の目標
補強資金が限られる中で的確な補強をしなければいけない厳しい状況であると思われたものの、グーナーも驚きのビッグサマーに。
サリバは1年後の合流、セバージョスはローンでの獲得ではあるものの、補強が必要なポジションにさらなる成長も見込める有望株の選手たちを次々と獲得し、フロントとしては最大限の働きを見せたと言えるのではないだろうか。
よりエメリの求めるスカッドに近付いたと考えられるが、2年目のエメリはどのような采配でチームを作っていくだろうか。
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