予想外の両チーム10人の戦い。アーセナル 対 レアル・マドリー レビュー【2019-2020 プレシーズン | ICC】

2019年7月26日アーセナル

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プレシーズン4試合目かつ、ICC(インターナショナル・チャンピオンズ・カップ)の3試合目。レアル・マドリーとの好カード。

 

プレシーズンながら両チーム退場者を出す展開に

試合結果

アーセナル 2-2 レアル・マドリー
(8′ ナチョ退場)
9′ ラカゼット(PK)

23′ オーバメヤン
(39′ パパスタソプーロス退場)

55′ ベイル
58′ アセンシオ

PK戦 2-3

スタメンとフォーメーション

2019-2020プレシーズン ICC アーセナル対レアル・マドリー

両チームともにほぼほぼ主力をスタメンに起用。アーセナル4-2-3-1レアル・マドリー4-4-2の布陣。

試合の流れ

 

 

試合は8分に早くも大きく動く。アーセナルがショートカウンターでジャカがペナルティーエリア手前まで持ち運ぶと左にいたラカゼットにパス。ラカゼットは飛び出したナバスを巧みにかわしたあと中へ折り返すが、これをナチョがハンドで防いでしまう。アーセナルにPKが与えられ、ナチョ一発レッドで退場レアル・マドリーは開始早々に10人に。

このPKをラカゼットがポストに当てるギリギリのシュートで決めてアーセナルが先制

15分、レアル・マドリーヨヴィッチに代えてヴァランを投入。退場となったCBナチョの穴を埋め、4-4-1の布陣に。

1人多いアーセナルが余裕を持ってボールを保持して試合を進める展開になる。

22分、ジャカの縦パスを受けたラカゼットがダイレクトのヒールで後ろに流すと、それに合わせて裏のスペースに走り込んでいたオーバメヤンがフリーに。GKとの1対1で冷静にかわしてからゴールネットを揺らす。アーセナルが早くも追加点

アーセナルが優勢に進めつつ、レアル・マドリーも個の質の高さで時折鋭いプレーを見せていた中、またも試合を左右する判定が。

37分、39分と立て続けにパパスタソプーロスがイエローカードをもらい、イエロー2枚で退場。アーセナルもレアル・マドリーと同じく10人に

10人対10人の状況となるが、アーセナルが2点リードのまま前半を折り返す。

 

後半開始時、レアル・マドリーは6人変更し、ナバスカルバハルメンディルーカス・バスケスアザールベンゼマに代えて、クルトゥワオドリオソラマルセロアセンシオイスコベイルを投入。

対するアーセナルも、ウィロックに代えてモンレアルを投入。モンレアルがCBに入り、ムヒタリアンがボランチの位置に。4-2-3のような布陣に。

10人対10人の同数になったことでレアル・マドリーが息を吹き返し、マルセロアセンシオの質の高いプレーでゴール前に迫っていく。

すると55分、マルセロが左サイド奥でエジルジェンキンソンを翻弄すると、意表をついて中のイスコにパス。さらに折返しにアセンシオマルティネスがもつれるが、こぼれ球をベイルが押し込んでレアル・マドリー1点返す

さらに直後の58分、マルセロがペナルティーエリア左に進入すると、冷静にマイナスのグラウンダーのクロス。これに走り込んだアセンシオが左足でダイレクトで合わせ、マルティネスの手を弾き飛ばしてゴールネットを揺らす。レアル・マドリー一気に同点に追い付く

64分、アセンシオの負傷もあり、レアル・マドリーはセルヒオ・ラモスアセンシオモドリッチクロースに代えて、デ・ラ・フェンテヴィニシウスセオアネフィダルゴを投入。若手中心の布陣に。

67分、アーセナルは縦に早くダイレクトで繋ぐと、ムヒタリアンから裏のスペースへパス。オーバメヤンとGKが1対1の状況になるも、クルトゥワが先にボールに追いつきアーセナルはチャンスを活かせず。

73分、アーセナルラカゼットムヒタリアンエジルオーバメヤンを下げ、エンケティアバートンサカネルソンを投入。バートンがボランチに入り、サカが左、ネルソンが右という布陣に。

86分、カウンターでジャカが自陣から敵陣の広大なスペースへロングパス。エンケティアが一気にGKと1対1の状況に。クルトゥワの股の下を狙ったシュートは防がれ、チャンスを活かせず。

87分、カウンターでネルソンが一気に敵陣まで持ち運ぶと、サカネルソンのコンビネーションでペナルティーエリア左奥に進入。サカの中央への速いクロスはエンケティアにドンピシャで合うも、ヘディングですらしたボールはわずかにポストの外を通り過ぎる。

試合は2-2の同点のまま終わりPK戦へ。

【レアル・マドリー】
ベイル:✕
イスコ
ヴァラン
ヴィニシウス

【アーセナル】
ネルソン
ジャカ:✕
サカ
モンレアル:✕
バートン:✕

PK戦で3-2と上回ったレアル・マドリーが勝利を掴んだ。

 

 

主力のコンディションは上り調子。オーバメヤンの右サイドも向上中か

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開始早々に相手の退場があったことで内容を評価しにくい試合になってしまったものの、スタメンで出場した主力のメンバーの個々のコンディションは上がってきている様子。敵陣でのボール奪取からのショートカウンターなども何度か見られ、チームとしてもエンジンがかかってきたと言えるだろうか(早すぎる気もするが)。

10人対10人で同数になった後半には再びペースを握られる時間帯が増え、マルセロやアセンシオにかなり手を焼いたのは、今のアーセナルの質を考えれば致し方ないかもしれない。

バイエルン戦に続いてオーバメヤンが4-2-3-1の右に入ったが、やはりエメリは左ではなく右で起用していきたいと考えているのだろう。右サイドでのプレーと中央に入るプレーの使い分けが向上しつつあるように思え、イウォビを左で起用できることも踏まえてこの形が機能していくと心強い。

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決めきれなかったものの、20分弱の出場となったエンケティアサカネルソンのヤンガナ3人がチャンスを何度か作ったのはこのプレシーズン継続しての嬉しいニュース。

特に17歳のサカは予想以上のパフォーマンスを見せていると言えるのではないだろうか。シーズン入ってからもELやカップ戦で間違いなく出番が得られるだろう。

 

アーセナルのICCが終了。まもなくフルメンバーが合流か

アーセナルのICC3試合およびUSツアーが終了。結果を見ると3勝1分(PK負け)でプレシーズンは順調に進んでいると言えるか。開幕まで残り2週間強となり、プレシーズンマッチは残り3試合。オフのため遅めの合流予定となっているイウォビトレイラゲンドゥージらもまもなく合流するだろう。

CLに出場しないアーセナルが仕上がりを早くする必要はあまり無いものの、CL復帰を目指す立場としてはシーズン序盤に良いスタートを切ることは重要かもしれない。メンバーが揃った上でどのような調整を見せるのか引き続き注目していきたい。

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