アトレティコ・マドリー対レアル・マドリー レビュー【16-17CL準決勝 2ndleg】
2017/05/11 チャンピオンズリーグ準決勝2ndleg
アトレティコ・マドリー 2ー1 レアル・マドリー
11分 サウール
15分 グリーズマン
42分 イスコ
3点差を追うホームのアトレティコは、試合開始から積極的に前からプレスをかけ、果敢に攻撃に出る。
5分、レアルのコーナーキック。カゼミロのヘディングは際どいコースに飛ぶも、オブラクが片手でなんとか弾く。
11分、右コーナーキックにサウールがヘディングで合わせて、アトレティコ先制!
14分、カラスコのパスを受けたトーレスはヴァランを背負いながらPAに入ると、ヴァランに倒されてPK獲得!
PKを蹴るのはグリーズマン。ナバスが触るも、ボールはゴールに吸い込まれる。アトレティコ2点目!
これで2試合合計スコアで1点差まで迫る。
試合は少し落ち着き、レアルがボールを保持する時間が増える。
30分以降、お互いに中盤で激しく潰し合い、イエローカードが乱れ出る。
42分、スローインからベンゼマが左サイドでボールを受けると、DF3人に囲まれながらもダブルダッチでライン際を抜け出し、中に折り返したボールをクロースがシュート。GKが弾くも、イスコが押し込んで、レアル得点!
これでアトレティコは3点が必要な状況となる。
激しい内容となった前半は2ー1で折り返す。2試合合計スコアは、2ー4でレアルがリード。
後半も変わらず、激しくぶつかり合うシーンが続く。
56分、ヒメネスとトーレスに代えて、トーマスとガメイロを投入。
65分、カラスコが抜け出し、中に切り返してシュートを打つも、これをナバスが弾く。さらにガメイロが押し込むも、これもナバスに防がれる。
70分、後方からのパスをグリーズマンがPA内左で受けると、反転してダイレクトでシュート。際どいコースに飛ぶも、これはナバスが防ぐ。
73分、コケに代えて、コレアを投入。ベンゼマとカゼミロに代えて、アセンシオとルーカス・バスケスを投入。
75分、コレアの折り返しにガメイロが詰めるも、これはうまく合わせることができず。
ゴディンを前線に上げて、諦めずに攻撃を繰り返すアトレティコ。
87分、イスコに代えて、モラタを投入
最後は豪雨がピッチに降り注ぐ中、試合終了。レアルが決勝進出を決める。
アトレティコは敗れたものの本当に良いチーム。一致団結しており、連携がすばらしく、激しいプレスで守りつつ、カウンターや縦に早い攻撃でゴールまで迫る。
前半、パス本数78本という異常な少なさながらも2得点を奪ったことが、チームとしての戦術が明確であり、選手がそれを確実に実行していることを示しているだろう。
後半は少し失速したが、最後まで選手は諦めず、そして最後まで諦めずに応援し続けたサポーター。素晴らしい雰囲気の準決勝となった。
レアルは1stlegのリードを活かして、決勝進出。史上初の連覇を目指して、ユベントスと激突する。ジダンにとっては古巣との対決となった。
レアルはここのところ、前線の破壊力というよりは、チーム全体のバランスと勝負強さ、ベンチメンバーの充実が目立つ。
鉄壁の守備と勝負強さではユベントスのほうに分があるが、組織力も身につけつつあるレアルがロナウドを筆頭にどう戦うか。全く予想できない、ハイレベルな試合になるだろう。
今シーズンの欧州サッカーを締めくくるCL決勝は、6/3、カーディフにて、レアル・マドリー対ユベントスとなった。
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