磐田対川崎 レビュー【2017J1第11節】
試合結果
2017/05/14 J1第11節
磐田 0ー2 川崎
50分 阿部
91分 長谷川
スターティングメンバー
前の試合で負傷交代した小林はスタメン。右SBには武岡をスタメン起用。
試合経過
序盤、磐田が積極的に攻める。
5分、磐田は右サイドからのクロスでDFが弾いたボールを櫻内がPA外からダイレクトでシュート。惜しくもバーに弾かれる。
磐田がボールを保持する時間が増える。川崎は、DFとGKの間のスペースに小林を走らせてチャンスを狙う。
なかなかチャンスを作れない川崎は、憲剛が低めにポジショニングして組み立てに加わることで打開を図る。
30分以降、川崎がボールを保持する展開となる。憲剛、ハイネル、阿部がポジションを流動的に変更する。
45分、車屋がPA中央でネットから縦パスを受けると、反転してシュートするもこれはDFに弾かれる。
両チームともに得点は入らず、前半を折り返す。
後半開始、ハイネルに代えて、長谷川を投入。
阿部をトップ、左に長谷川、中央に憲剛、右に小林の並びとする。
49分、左サイドの車屋のクロスからボールが流れ、小林がPA内右から左足でシュート。これはGKに防がれる。
50分、右サイドのパス交換から小林がスルーパス。阿部がDFラインの裏に抜け出し、落ち着いてニアへ流し込む。川崎先制!
58分、磐田はPA右からフリーキック。俊輔のキックはバーの近くの際どいコースに飛ぶも、これはソンリョンが弾く。
70分、磐田は2枚替え。松浦と櫻内に代えて、太田とアダイウトンを投入。
川又とアダイウトンの2トップに変更し、同点を狙う。
72分、小林のヒールから長谷川がフリーになりPAに侵入すると、左足のシュートは当たり損ねるもののゴール方向へ。これに太田が戻り、ポストのギリギリのところでボールを掻き出す。
76分、川崎は、憲剛と小林に代えて、奈良と森本を投入。3バックに変更する。
磐田は、ゴールを防いだ際に負傷した太田に代えて、中村太亮を投入。
78分、阿部のパスからDFの裏に抜けたネットがヒールで意表を突いたシュートを打つも、これはゴールを外れる。
同点を狙う磐田が攻めるも、川崎はプレスをかけ続け、チャンスをあまり作らせず。
85分、右コーナーキックにアダイウトンがヘディングで合わせるも、DFが防ぐ。
91分、ソンリョンのゴールキックからゴール前でボールが弾むと、長谷川がヘディングで浮かせたシュートは、GKの頭を越えてゴールへ。川崎追加点!
そのまま試合終了し、川崎は今季初の連勝。
考察
序盤は磐田のペースとなるものの、徐々に川崎がペースをつかみ、ゲームを支配した。
疲労のせいか、あまり効果的でなかったハイネルを後半開始から長谷川に代え、阿部をトップにしたことで攻撃はスムーズになった。
やはり、基本ポジションとしては、阿部がトップで小林を2列目右にして、小林が右から中に入る動きをしながら阿部と絡む形が効果的なことが多い。ただ、ハイネルも右が一番やりやすそうなので、選手の配置が難しいところである。
3‐5-2もしくは3-4-2-1にして、ハイネルを右サイド、小林を前線の右寄りにしてみても良いかもしれない。
阿部はここのところ得点が増えており、完全に川崎のプレーに馴染んだだけでなく、試合終盤でも運動量を落とさず積極的にプレスをかけて、チームを引っ張る存在になりつつある。
上位陣が詰まっており、連勝すれば一気に上位に食い込むことができる状況。
チーム状況が上向きの中、次節は鹿島戦。
鹿島の勝負強さは今季も変わらずであるが、今の川崎であれば互角以上に戦えるはずである。
ついに本領発揮し始めたフロンターレに期待したい!