ミラクル4thならず!アーセナル対エバートン レビュー【16-17プレミア38節】
試合結果
2017/05/21 プレミア38節
アーセナル 3-1 エバートン
8分 ベジェリン
26分 サンチェス
57分 ルカク
90分 ラムジー
スターティングメンバー
試合経過
8分、エジルが左からPA内に入り、中に速いグラウンダーで折り返す。ウェルベックが当てそこなうも、こぼれたところをベジェリンが詰めて、アーセナル先制!
12分、バレンシアが右サイドをスピードで突破すると、コシェルニーが鋭いスライディング。これがなんと一発レッド!
25分、デイビスに代えて、バークリーを投入。
26分、サンチェスのミドルシュートがDFに当たりこぼれてウェルベックのもとへ。ウェルベックが冷静に折り返してサンチェスが詰めて、アーセナル追加点!
1人少ないアーセナルが2点リードしたまま、前半を折り返す。
後半開始、ゲイエに代えて、バリーを投入。
47分、サンチェスの中央突破からウェルベックにボールが渡り、ウェルベックがフリーでシュート。GKが弾くが、こぼれたボールをPA外でエジルが拾う。GKが前に出ている中、エジルが狙いを定めてシュートを打つも、これはDFに弾かれる。
51分、ガブリエルが負傷し、メルテザッカーを投入。
56分、エバートンの左からのクロスをホールディングがハンドし、エバートンPK獲得。
このPKをルカクが決めて、エバートン1点返す!
60分、ジャカに代えて、コクランを投入。
66分、サンチェスに代えて、イウォビを投入。
次第に、エバートンが攻める時間が増える。
73分、ラムジーが中盤でボールを奪うと、右から裏へ走りこむエジルへスルーパス。エジルはダイレクトでシュートを打つも、GKに防がれる。
82分、バレンシアに代えて、コネを投入。
87分、エジルからボールを受けたイウォビがGKと1対1になるも、シュートはGKに防がれる。
90分、PAギリギリでボールを受けたラムジーが反転しながらカーブでゴールを狙う。このシュートがゴール隅に吸い込まれて、アーセナル追加点!
そのまま終了し、アーセナルが最終節を勝利で飾る。
ポイント「前半早々に10人になるも、アーセナル逃げ切り。しかし、ミラクル4thならず」
前半早々にコシェルニーが退場したアーセナルであるが、モチベーションの無いエバートンを相手に試合を優位に進め、最終節を勝利で飾った。
しかし、マンチェスターシティとリバプールが勝利したため、アーセナルは5位でフィニッシュ。
CL連続出場は途切れ、来季はEL出場へ。
リーグ終盤に3バックに変更してバランスを取り戻し、5連勝で追い上げたのは見事であったが、1月~3月の大失速を取り戻すことはできず。
これで、ヴェンゲルは退任となってしまうのだろうか。
もちろん、CL出場権を逃し、リーグ優勝から遠ざかり続ける中、監督交代はやむを得ないだろう。
しかし、これほどアーセナルに貢献した監督が退任するのであれば、それなりの流れで退任発表すべきであると思う。でなければ、この試合がヴェンゲルのエミレーツでの最終戦であったことになる。
おそらく、結果に関わらず、1,2年の続投は決まっているのではないだろうか。
しかし、先に続投の発表をしてしまうと、『WENGER OUT』の抗議がより加熱し、シーズン終盤の試合に悪影響をもたらすことが予想されるため、発表を先延ばししたのではないか。
CLに出れないことで主力の流出や選手獲得に影響が出るのは間違いないが、それ以上に、この低迷が数年続かないようにすることが重要である。赤いチームの二の舞を踏んではいけない。
そのためには、監督含めた体制をしっかりとプランを立てて移行する必要がある。
いずれにしても、まずはFAカップ決勝に集中すべきであるし、グーナーとしては、チームの発表を受け入れて、応援し続けていくべきであろう。
ヴェンゲルの最後の意地のタイトルになるのか、それとも、来季に向けた逆襲の始まりになるのか。
リーグ王者のチェルシーを倒して、FAカップのタイトル獲得を期待したい!