優勝争いから遠ざかるドロー!神戸 対 川崎F レビュー【2017J1第27節】
試合結果
2017/09/23 J1 第27節
神戸 0-0 川崎F
スターティングメンバー
試合経過
7分、右からポドルスキが左足でクロスをあげると、GKとCBの間でフリーになった田中がヘディングで合わせたシュートは、ソンリョンがファインセーブで何とか弾く。
スコアレスで前半を折り返す。
56分、大島が負傷する。
川崎F OUT:大島 IN:森谷
62分、ショートカウンターから、PA内右でボールを受けた渡邉のシュートはソンリョンが弾いたあと右ポストを直撃するも、ゴールならず。
64分 川崎F OUT:阿部 IN:長谷川
77分、カウンターからPA右でボールを受けた家長が中央に切り返すと、後ろから走りこんだ森谷がダイレクトで強烈なシュート。しかし、これはGKに防がれる。
83分 川崎F OUT:憲剛 IN:森本
93分、森谷が自陣ゴール前でボールロストすると、大森がそのままPA左に持ち込みシュート。これはソンリョンがセーブ。
両チームのGKの活躍もあり、スコアレスで試合終了。
低調な内容でのスコアレスドロー
ベストメンバーを起用して迎えたこの一戦。優勝争いに残るためには、残り試合を全勝するほどの意気込みが必要な状況。序盤、神戸がアグレッシブな守備で試合に入る。両チームともに縦に早い攻撃でゴール前まで攻めるも、ゴールを割ることができず、スコアレスで前半を折り返す。
後半、フロンターレにアクシデント。大島が負傷し、森谷が代わりに入る。両チームともに決定機を作るも、両GKがファインセーブを連発し、ゴールラインを割ることは無く。スコアレスのまま試合終了。
大島負傷離脱。今こそ控えメンバーの奮起が必要
ベストメンバーを起用しながらも低調な内容となったこの一戦。カップ戦などもあり、疲労が溜まっている選手もいたかもしれない。しかし、いつものフロンターレであれば、時間の経過とともに相手の守備の弱点を見つけ、崩してチャンスを作りゴールを奪い取ることができるが、大島が負傷退場してペースダウン。優勝争いに残るためには厳しい勝ち点1止まりとなった。
大島の負傷は全治2か月と発表。シンプルにいけば、森谷が今後の試合ではボランチに入ることが予想できるが、試合によって波が激しく、この日も試合の流れに飲み込まれてしまい、途中出場でアクセントを付けられず、逆にピンチを招くプレーもあった。代わりに、カップ戦で活躍した板倉をボランチとして抜擢する可能性も残っているだろう。上背もあり、ドリブルで中央突破する積極性もあり、今の勢いがあれば、森谷を押しのけてスタメンを奪取する可能性がある。
登里、大島と相次いで主力が負傷離脱したが、今こそ控えメンバーの奮起で再度勢いを取り戻す時だろう。森本や板倉がカップ戦で活躍したことはプラスであり、さらに長谷川や森谷も今後は出場機会が増えることが予想されるため、しっかりと主力に交じって結果を残していく必要がある。
リーグ戦は鹿島に差を広げられたものの、まだ天皇杯、ルヴァンカップも残している。タイトルを獲るためには今一度チーム全体で一丸となって、勢いを取り戻す必要があるだろう。