新生アーセナルの2018/19シーズンの布陣はこうなる?(スカッド確定版)
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エメリ新監督のもとでスタートした2018/19シーズンのアーセナル
エメリ新監督のもとでスタートした2018/19シーズンの新生アーセナル。気になるスカッドとフォーメーション、スタメンをチェックしよう。
Contents
2018/19シーズンのアーセナルのスカッド確定版
トップチーム(ホームグロウン&非ホームグロウン)
アーセナルのトップチームのスカッドとして、24名が登録された。うち、ホームグロウンは8名、非ホームグロウンは16名。
(規程では、スカッド全体の上限は25名、非ホームグロウンの上限は17名)
オーバメヤン、ラカゼット、ウェルベック★
MF(7名+1名):
エジル、ムヒタリアン、ラムジー★、イウォビ★、ジャカ、トレイラ、エルネニー
※冬にデニス・スアレスがローンで加入
DF(10名):
コシェルニー、ムスタフィ、パパスタソプーロス、ホールディング★、
モンレアル、コラシナツ、ブラモール、ベジェリン★、リヒトシュタイナー、ジェンキンソン★
GK(4名-1名):
チェフ、レノ、イリエフ★
※マルティネス★ 冬にレディングにローン移籍
★:ホームグロウン
移籍の噂もあったウェルベック、エジル、ラムジー、エルネニーらは夏に残留。ジェンキンソンは移籍濃厚であったものの、移籍市場終盤に怪我で離脱したため、移籍が実現しなかったと思われる。
スカッド全体の上限に対して1名余裕があるため、現有戦力を保持したまま、冬に非ホームグロウンの選手を1名獲得して追加登録することも可能である。また、契約最終年でありながら契約更新していないラムジーは来夏のフリーでの退団が濃厚となっているがどうなるだろうか。
冬にはバルセロナからデニス・スアレスをローンで獲得。逆に、マルティネスがレディングへローンで移籍した。
また、2019夏のラムジーのユベントス移籍がすでに決定している。
U-21
FW:エンケティア
MF:スミス・ロウ、ナイルズ、ゲンドゥージ、ウィロック、
DF:マヴロパノス、オセイ=トゥトゥ、プレゲズエロ
※スミス・ロウは冬にライプツィヒへローン移籍
ゲンドゥージは、すでに準レギュラーの立ち位置となっており、完全にトップチームのメンバーと言える。ナイルズは負傷離脱があったものの、そのユーティリティ性も含め、トップチームのベンチに入ることは多くなるだろう。その他スミス・ロウなどは、ヨーロッパリーグやカップ戦の試合で起用される可能性は十分にあるはずである。
関連記事:アーセナルのヨーロッパリーグ展望【2018/19シーズン】
ローン移籍
2018/19シーズンに他クラブへローン移籍となった選手たちは以下の通り。
FW:浅野 →ハノーファー
MF:ネルソン →ホッフェンハイム
MF:スミス・ロウ →ライプツィヒ ※冬
DF:チェンバース →フルハム
DF:ビエリク →チャールトン
GK:オスピナ →ナポリ
GK:メイシー →プリマス・アーガイル
GK:マルティネス →レディング ※冬
今夏で退団
2018年夏でアーセナルを退団した選手たちは以下の通り。
FW:アクポム →PAOK
FW:キャンベル →フロジノーネ
FW:マヴィディディ →ユベントス
MF:カソルラ →ビジャレアル
MF:ウィルシャー →ウエストハム
MF:アデレード →アンジェ
DF:メルテザッカー ※引退
近年のアーセナルの象徴的存在であったウィルシャーやカソルラが退団。ヴェンゲル体制の終焉を象徴する移籍ともなった。
新生アーセナルのフォーメーションとスタメン
フォーメーションに当てはめたスカッド
今季のメインのフォーメーションである4-2-3-1でスカッドを当てはめると以下のようになる。
攻撃のアクセントとしてバルセロナのデンベレなどのウイングの補強が噂されたものの、最終的には実現せず。数少ないウイングタイプの若手のネルソンもローン移籍し、2列目は中央寄りのプレーを好む選手が多くなった。
ボランチには、トレイラとゲンドゥージの2人が新たに加入しており、ジャカを含め、高いレベルでのポジション争いが繰り広げられている。
CBでは、3番手と考えられていたチェンバースがローン移籍したため、控え選手のレベルに懸念が残ると思われていたものの、ホールディングが安定したプレーを見せており、3番手どころかレギュラーを奪いかねない活躍を見せている。コシェルニーが復帰すれば、より盤石な状態となるだろう。
新生アーセナルのスタメン
プレシーズンとシーズン序盤の内容を踏まえると、新生アーセナルのスタメンは以下のようになる。
フォーメーションは4-2-3-1。
トップにはラカゼット。シーズン序盤はオーバメヤンがトップに入ることが多かったものの、途中出場で万能性と決定力を見せたラカゼットが第4節からスタメンを確保。オーバメヤンも途中出場や左サイドでの起用でゴールを決めており、柔軟な起用で2人のワールドクラスのストライカーの持ち味を引き出している。
関連記事:カーディフ 対 アーセナル レビュー【2018/19プレミア第4節】
トップ下については、エメリはシーズン序盤にエジルではなくラムジーを優先して起用していたが、守備面(前線からのプレス)のメリットに対して攻撃面でのデメリットが大きく、徐々にエジルの優先度が上がっている。エジルも組織的なプレスを的確にこなすようになっており、攻撃面でもハーフスペースで受ける動きなどがやはり秀逸であるため、今後はエジルがファーストチョイスになることが多いだろう。ラムジーの契約更新が破談したことも影響しているかもしれない。
2列目のサイドにはムヒタリアン、イウォビ、ウェルベックらが控える。シーズン序盤はムヒタリアンの優先順位が高かったものの、イウォビが好パフォーマンスを継続しており、序列が変わりつつある。決定力を活かすにはオーバメヤンを左サイドで起用するのがベストであるが、後方からのビルドアップで崩す局面においては、イウォビはエジルと共にうまくスペースで受ける動きで効果的なプレーを見せている。ウェルベックは、他の2選手と特徴が異なり、スプリントに優れ、FWとしても起用できることから、途中交代でチームに貢献している。
注目されるボランチのコンビは、シーズン序盤にはジャカとゲンドゥージが起用されていたが、途中出場で徐々に結果を残したトレイラがゲンドゥージからレギュラーを奪った形となっている。
近年のアーセナルはボランチの守備が課題であったため、それを解決するために獲得されたのがトレイラである。プレシーズンでの合流の遅れやプレミアリーグへのフィットという点でトレイラのスタメン起用がシーズン序盤は見送られていたが、出場すればビルドアップでも適切なポジショニングやスムーズな縦パスを見せており、攻守においてチームにバランスをもたらすプレーでレギュラーを確保した。
ゲンドゥージも守備は脆い部分があるものの、攻撃面ではビルドアップでのテンポの良いパスや精度の高いミドルレンジのパスなどで持ち味を発揮しており、準レギュラーと言える立ち位置を確保している。
DFラインは、右からベジェリン、ムスタフィ、パパスタソプーロス、モンレアル。
右SBは、ベジェリンとリヒトシュタイナーで特徴が異なるが、ベジェリンがレギュラーとして継続起用されている。エメリの戦術として、SBが高い位置を取ることを求めており、ベジェリンの攻撃力がチームにとって欠かせないものになってきている。リヒトシュタイナーもベテランらしくベンチからもチームを支えており、貴重なバックアッパーとなっている。
CBは、プレシーズンから一貫して、ムスタフィと新加入のパパスタソプーロスのコンビがファーストチョイスとなっていたものの、パパスタソプーロスの怪我などでホールディングが出場機会を得ると、好パフォーマンスでレギュラーを確保してもおかしくない状況となっている。
左SBはモンレアル。攻撃力に魅力があるコラシナツもいるものの、モンレアルの安定感は別格であり、昨季から得点にまで絡む活躍を見せており、まだまだこの選手に期待せざるを得ないだろう。右SBで攻撃偏重なベジェリンが起用されていることもあり、しばらくはモンレアルがファーストチョイスとなることは間違いない。
GKは、シーズン序盤はチェフが起用されていたものの、ビッグセーブと引き換えに、ショートパスをつなぐビルドアップでは苦戦し、戦術とのマッチ具合が疑問視されていた。そんな中、チェフの怪我により出場機会を得た新戦力のレノがセービング能力に加えて足元の技術の安定感を見せており、チェフが復帰してもレギュラー起用されそうな状況となっている。
エメリ率いる新生アーセナルのパフォーマンスはどうなる?
ヴェンゲルの長期政権後の新監督となるエメリがどのような采配を振るうのか、非常に注目となる新シーズン。新監督のもとでチームを再構築して完成度を高めるには時間がかかるはずであり、決して容易ではないだろう。プレミアリーグの他のビッグクラブも着実に戦力アップしており、戦術的にもより一層レベルの高いチームを作り上げていくのは間違いなく、激しい上位争いが繰り広げられるはずである。
しかし、補強ポイントであるポジションに的確に補強を行ったおかげで、スカッドとしてはライバルチームたちと比べても大きく引けを取らないはずである。ヨーロッパリーグ枠まで低迷したアーセナルが、新たなスタートを切って巻き返しを図ることを期待したい。
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