新生アーセナルの2018/19シーズンの布陣はこうなる?(スカッド確定版)

2018年7月4日プレミアリーグ

エメリ新監督のもとでスタートした2018/19シーズンのアーセナル

エメリ新監督のもとでスタートした2018/19シーズンの新生アーセナル。気になるスカッドとフォーメーション、スタメンをチェックしよう。

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2018/19シーズンのアーセナルのスカッド確定版

トップチーム(ホームグロウン&非ホームグロウン)

アーセナルのトップチームのスカッドとして、24名が登録された。うち、ホームグロウンは8名非ホームグロウンは16名
(規程では、スカッド全体の上限は25名、非ホームグロウンの上限は17名)

FW(3名):
オーバメヤンラカゼット、ウェルベック

MF(7名):
エジルムヒタリアンラムジーイウォビジャカトレイラエルネニー

DF(10名):
コシェルニームスタフィパパスタソプーロスホールディング
モンレアルコラシナツブラモールベジェリンリヒトシュタイナージェンキンソン

GK(4名):
チェフレノマルティネスイリエフ

:ホームグロウン

 

参考:プレミアリーグ公式サイト スカッド確定情報

移籍の噂もあったウェルベックエジルラムジーエルネニーらは残留。ジェンキンソンは移籍濃厚であったものの、移籍市場終盤に怪我で離脱したため、移籍が実現しなかったと思われる。

スカッド全体の上限に対して1名余裕があるため、現有戦力を保持したまま、冬に非ホームグロウンの選手を1名獲得して追加登録することも可能である。また、契約最終年でありながら契約更新していないラムジーの去就が注目される。

U-21

21歳以下の選手はトップチームのスカッドの人数としてカウントされず、無制限に起用できる。膨大な選手が登録されているため、有力選手のみ紹介。
※有力選手のみ

FW:エンケティア
MF:スミス・ロウナイルズゲンドゥージウィロック
DF:マヴロパノスオセイ=トゥトゥ

 

ナイルズゲンドゥージは、実質トップチームメンバーとして一定の出場機会があることは間違いないだろう。それ以外の選手も、ヨーロッパリーグやカップ戦の試合で起用される可能性は十分にあるはずである。特に、ヨーロッパリーグのグループステージでは、多くの若手が試される可能性が高いだろう。

関連記事:アーセナルのヨーロッパリーグ展望【2018/19シーズン】

ローン移籍

2018/19シーズンに他クラブへローン移籍となった選手たちは以下の通り。

FW:ヌワカリ →ポルト
FW:浅野 →ハノーファー
MF:ネルソン →ホッフェンハイム
DF:チェンバース →フルハム
DF:ビエリク →チャールトン
GK:オスピナ →ナポリ
GK:メイシー →プリマス・アーガイル
 
ネルソンチェンバースは、アーセナルに残っても一定の出場機会が与えられる見込みであったが、今後の成長を考えて、より多くの出場機会を優先してローン移籍したと考えられる。

今夏で退団

2018年夏でアーセナルを退団した選手たちは以下の通り。

FW:ルーカス・ペレス →ウエストハム
FW:アクポム →PAOK
FW:キャンベル →フロジノーネ
FW:マヴィディディ →ユベントス
MF:カソルラ →ビジャレアル
MF:ウィルシャー →ウエストハム
MF:アデレード →アンジェ
DF:メルテザッカー ※引退

 

近年のアーセナルの象徴的存在であったウィルシャーカソルラが退団。ヴェンゲル体制の終焉を象徴する移籍ともなった。

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新生アーセナルのフォーメーションとスタメン

フォーメーションに当てはめたスカッド

今季のメインのフォーメーションと考えられる4-2-3-1でスカッドを当てはめると以下のようになる。

アーセナルの2018/2019シーズンのスカッド、フォーメーション

攻撃のアクセントとしてバルセロナのデンベレなどのウイングの補強が噂されたものの、最終的には実現せず。数少ないウイングタイプの若手のネルソンもローン移籍し、2列目は中央寄りのプレーを好む選手が多くなった。

ボランチには、トレイラゲンドゥージの2人が新たに加入しており、ダブルボランチのコンビとして誰が起用されるかが注目される。

CBでは、3番手と考えられていたチェンバースがローン移籍したため、控え選手のレベルに懸念が残る。コシェルニーが復帰予定の12月ごろまでに新たな負傷者が出ると、緊急事態になるだろう。

 

新生アーセナルのスタメン

プレシーズンとシーズン序盤の内容を踏まえると、新生アーセナルのスタメンは以下のようになる。

アーセナルの2018/2019シーズンのスタメン

フォーメーションは4-2-3-1

トップにはラカゼットラカゼットオーバメヤンが共存するのか注目される中、プレシーズンではたびたびラカゼットがトップ、オーバメヤンが左サイドの布陣が試された。

しかし、シーズンが始まると第3節まではオーバメヤンがトップでスタメンで起用され、ラカゼットは控えに。第4節で初めて2人が同時にスタメン起用された。第4節でのラカゼットのパフォーマンスを見る限り、その万能性を活かしてラカゼットをトップに起用したほうが、前線の攻撃にバリエーションが出ると考えられる。今後はラカゼットがトップで起用される試合が多くなるだろう。

関連記事:カーディフ 対 アーセナル レビュー【2018/19プレミア第4節】

関連記事:アーセナルの前線の最適解を考える~その1:分析編~【2018/19シーズン】

トップ下のファーストチョイスとして、エメリはエジルではなくラムジーを考えているようである。攻撃ではそれほど有効ではないように見受けられるものの、前線でのプレッシャーを機能させるためにエジルよりもラムジーが優先されている。攻守のバランスを見つけ出すために、2列目の選手起用については今後も試行錯誤していくことになるだろう。

2列目のサイドにはムヒタリアンイウォビウェルベックらが控える。エジルラムジーの起用法にも影響されるものの、左右ともにできてオールラウンダーであるムヒタリアンの優先順位が高いだろう。ウェルベックについては、他の2選手と特徴が異なり、スプリントに優れ、FWとしても起用できることから、試合状況に応じた起用法になると考えられる。

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注目されるボランチのコンビは、シーズン序盤にはジャカゲンドゥージが起用されている。昨季主力のジャカに加え、プレシーズンでアピールに成功した19歳のゲンドゥージが勢いそのままに開幕4戦スタメンを飾っているが、このダブルボランチの相性にはまだまだ疑問が残る。途中出場で出番を増やしつつあるトレイラが、第4節で途中出場ながら勝利につながるパフォーマンスを見せたことで、ボランチのコンビは再考される可能性が高いだろう。

ジャカゲンドゥージでは特に守備面で不安があり、近年のアーセナルはボランチの守備が課題であったため、それを解決するために獲得されたのがトレイラであるはずである。プレシーズンでの合流の遅れやプレミアリーグへのフィットという点でトレイラのスタメン起用が見送られていると考えられるものの、途中出場の機会は多いため、今後は間違いなくスタメンでの起用も増えてくるはずである。守備だけでなく、ビルドアップでも適切なポジショニングやスムーズな縦パスを見せており、攻守のバランスを改善させるのにうってつけの選手であるのは間違いない。

DFラインは、右からベジェリンムスタフィパパスタソプーロスモンレアル

右SBは、ベジェリンリヒトシュタイナーで特徴が異なるため、それぞれ出場機会があると思われるものの、シーズン序盤はベジェリンが継続起用されている。エメリの戦術として、SBが高い位置を取ることを求めており、ベジェリンの攻撃力を活かしたい意図が感じられるものの、それと引き換えに守備の不安定さが露呈している。リヒトシュタイナーの方がより攻守のバランスを保てるはずであるが、今後の起用法に注目である。

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CBは、プレシーズンから一貫して、ムスタフィと新加入のパパスタソプーロスのコンビがファーストチョイスとなっている。チーム全体としての守備や新たなビルドアップ戦術を試行錯誤している段階であるため、2人の評価は難しいものの、チェンバースをローンで放出し、コシェルニーが冬まで離脱予定であるため、しばらくこのコンビが続くだろう。昨季終盤に出場機会を得た若いマヴロパノスパパスタソプーロスと同じギリシャ人でもあり、ポテンシャルを感じさせるプレーを見せていたため、徐々に台頭してくる可能性もあるだろう。

左SBはモンレアル。攻撃力に魅力があるコラシナツもいるものの、モンレアルの安定感は別格であり、昨季から得点にまで絡む活躍を見せており、まだまだこの選手に期待せざるを得ないだろう。右SBで攻撃偏重なベジェリンが起用されていることもあり、しばらくはモンレアルがファーストチョイスとなることは間違いない。

GKは、シーズン序盤はチェフが起用されている。守備の不安定さを補うビッグセーブを見せているものの、ショートパスをつなぐビルドアップでは明らかに苦戦しており、戦術とのマッチ具合が疑問視されている。新戦力のレノを試す機会も今後増えてくるかもしれない。

エメリ率いる新生アーセナルのパフォーマンスはどうなる?

ヴェンゲルの長期政権後の新監督となるエメリがどのような采配を振るうのか、非常に注目となる新シーズン。新監督のもとでチームを再構築して完成度を高めるには時間がかかるはずであり、決して容易ではないだろう。プレミアリーグの他のビッグクラブも着実に戦力アップしており、戦術的にもより一層レベルの高いチームを作り上げていくのは間違いなく、激しい上位争いが繰り広げられるはずである。

しかし、補強ポイントであるポジションに的確に補強を行ったおかげで、スカッドとしてはライバルチームたちと比べても大きく引けを取らないはずである。ヨーロッパリーグ枠まで低迷したアーセナルが、新たなスタートを切って巻き返しを図ることを期待したい。