新生アーセナルのフォーメーションを考える【2018/19シーズン】

2018年8月4日プレミアリーグ

アーセナル フォーメーション

プレシーズンで多くのフォーメーションを試したエメリ

エメリはプレシーズンで、4-2-3-14-1-2-34-4-23-4-2-1と多くのフォーメーションを試している。まずはアーセナルの選手たちの特徴を踏まえて、適したフォーメーションを模索しているところだろうか。決して1つのフォーメーションにこだわらない監督でもあるため、オプションとして複数のフォーメーションを試しておきたいという思惑もあるだろう。

ベースとしては、4-2-3-1が採用されることが濃厚である。これはここ数年のアーセナルの1つのベースとなっていたフォーメーションでもあり、エメリが好んで採用するフォーメーションでもある。いち早くチームを一定の完成度まで持っていくのに適したフォーメーションと言えるだろう。

これらを踏まえて、3つのフォーメーションについて考えていきたい。それぞれのフォーメーションについて、選手配置攻撃時の動きのイメージを整理していく。

 

3つのフォーメーション

●【パターンA】4-2-3-1ベースとなるフォーメーション

●【パターンB】4-1-2-3ラムジーの機動力を活かす攻撃的布陣

●【パターンC】4-3-1-2エジル+2トップ、ボランチの選手層を活かす

 

【パターンA】4-2-3-1:ベースとなるフォーメーション

アーセナル 2018/2019シーズン フォーメーション 4231

オーバメヤンラカゼットを共存させるため、ラカゼットをトップ、オーバメヤンを左に配置。中央にはエジル、右にはムヒタリアンを起用。ボランチの人選は難しいところであるが、ジャカトレイラを起用。ラムジーがここで起用される可能性も十分にあるだろう。

両サイドバックには、安定感重視でモンレアルリヒトシュタイナーを起用したい。特に、オーバメヤンを左サイドで起用しているため、モンレアルには守備重視のプレーを求めたい。

アーセナル 2018/2019シーズン フォーメーション 4231

動きのイメージとしては、ラカゼットオーバメヤンの共存を活かすため、オーバメヤンはサイド深くのスペースを使いながらも、中央にも入ってフィニッシャーとしての役割も担う。エジルは状況を見てサイドにも開くプレイヤーであるため、オーバメヤンが中に入って空いた左サイドのスペースをうまく使うことができるだろう。右に配置したムヒタリアンは、サイドでも中央でもプレーできるため、エジルが空けた中央のスペースを使うこともできる。

ボランチでは、ジャカトレイラともに下がり目でプレーすることを好む選手ではあるものの、狭いスペースでのボールタッチや縦の推進力を考えると、トレイラがより前目でプレーして前線をサポートし、ジャカが低めから得意のロングパスで展開をするパターンが有効であると考えられる。

【パターンB】4-1-2-3:ラムジーの機動力を活かす攻撃的布陣

アーセナル 2018/2019シーズン フォーメーション 4123

ラムジーのBOX TO BOXのプレースタイルを生かした中盤が逆三角形の4-3-3。ここでも、前線3人は、ラカゼットオーバメヤンムヒタリアンを起用。エジルはトップ下ではないものの、サイドに開いたり低めに下りたり、柔軟にプレーすることができる選手であるため、IHでの起用でも問題ないだろう。全体的に前に重心がかかるため、アンカーには守備能力の高いトレイラを配置したい。ここでも、両サイドバックは安定感重視でモンレアルリヒトシュタイナーを起用。

アーセナル 2018/2019シーズン フォーメーション 4123

重要となるのはエジルラムジーの動きになるだろう。ラムジーはPA内に飛び込むプレーを得意とするため、ラカゼットオーバメヤンというワールドクラスのストライカー2人がいるものの、さらに3人目の動きとしてPA内に進入することで決定的なチャンスを作ることができるはずである。エジルオーバメヤンラムジーが空けたスペースを有効活用することで、より多くのエリアで自由にプレーすることができるだろう。

ラムジーが自由に上下動することで、右のムヒタリアンにはある程度バランスを取った動きが求められる。中央に入るよりは、右サイドに開くことで相手DFのマークを引き付ける動きが必要となるだろう。アンカーのトレイラはあまり前に上がらずに低めでバランスを取りつつ、ミドルレンジのパスで左右に展開する動きが求められる。

【パターンC】4-3-1-2:エジル+2トップ、ボランチの選手層を活かす

アーセナル 2018/2019シーズン フォーメーション 4312

エメリが試したことはないが、現状のメンバーを踏まえて、是非とも採用してほしいフォーメーションの1つ

オーバメヤンラカゼットを2トップとして共存させつつ、エジルをトップ下に配置し、前線3人の攻撃力を最大限に活かす。そして、豊富なボランチ陣を活かすために、3ボランチを採用し、全体のバランスを取ることができるだろう。ベストなチョイスはジャカトレイララムジーであると考えられるが、エルネニーナイルズゲンドゥージもうまく当てはめやすい布陣であると考えられる。両サイドの前線のスペースが大きく空くため、両サイドバックには攻撃的なベジェリンコラシナツを起用したい。

アーセナル 2018/2019シーズン フォーメーション 4312

オーバメヤンラカゼットエジルはポジションにとらわれず、自由にプレーすることができるだろう。2トップともにサイドに開くプレーも可能であり、エジルも適切な距離を保ってポジショニングをすることが可能である。

ボランチではアンカーでトレイラがバランスを取りつつ、ラムジーは自由に前線のフォローをし、ジャカもバランスを取りながら展開を変えるロングパスを活かせるだろう。

前線のスペースにベジェリンコラシナツが積極的にオーバーラップして高い位置を取り、中央でオーバメヤンラカゼットが待つ中でクロスを起点にした攻撃は有効であると考えられる。両サイドバックが高い位置を取ったとしても、3ボランチとすることで、うまくバランスを取ることができるだろう。

 

エメリが採用するフォーメーションは?

エメリは就任1年目であり、一定の安定感を保つことができるフォーメーションをベースとしながらも、シーズン中に徐々にオプションとなるフォーメーションを試す時間を作っていくかもしれない。ここ数年のアーセナルとしては豊富なスカッドとなっているため、うまくローテーションしつつ、選手の持ち味が出るフォーメーションを見つけてほしいものである。