ゲンドゥージがボランチの序列を悩ます活躍!アーセナル 対 PSG レビュー【ICC2018】
”新10番”エジルがキャプテンとして出場したPSG戦
2018/07/28 プレシーズンマッチ ICC
アーセナル 5-1 パリ・サンジェルマン
13分 エジル
59分 ヌクンク(PK)
67分 ラカゼット
70分 ラカゼット
87分 ホールディング
90分 エンケティア
レギュラークラスの選手たちを多くスタメン起用したこの一戦。シンガポールツアーからチームに合流したエジル、イウォビ、エルネニーが揃ってスタメン出場となった。
エジルのコンディションはまだ調整途中とはいえ、オーバメヤン、ムヒタリアン、エジルの3人のコンビネーションを中心にゴールに迫る攻撃を作った。ボランチではゲンドゥージがテンポの良いパスを散らしつつも、積極的に鋭い縦パスを狙って、チャンスにつなげるプレーを見せた。
後半開始時、イウォビ、エルネニー、レノに代えて、ラカゼット、ラムジー、マルティネスを投入。
ゲンドゥージやマルティネスを除けば、新シーズンのスタメンともいえる布陣となった後半。ラムジーの投入により、守備含めてよりアグレッシブなプレーが多くなったアーセナル。しかし、コラシナツがPKを与えて、同点に追い付かれる。
63分に5人を一挙に交代。オーバメヤン、ムヒタリアン、エジル、パパスタソプーロス、ムスタフィに代えて、エンケティア、ネルソン、スミス・ロウ、チェンバース、ホールディングを投入。
中盤はラムジーがより高い位置を常に取るようになり、4-2-3-1から4-1-2-3のような形に変更。IHにラムジーとスミス・ロウが並ぶ。
若手が積極的にプレーしたことで、このメンバーで一気に4得点を奪い、終わってみれば5-1での圧勝となった。
オーバメヤン、エジル、ムヒタリアンの連携
前半、オーバメヤン、エジル、ムヒタリアンの3人が近いポジションでフォローしあいながらダイレクトパスをつないでチャンスを作り出すシーンがいくつか生まれた。ムヒタリアンは左右を入れ替えたり中央に入ったりしながら流動的に動き、積極的にボールに絡むプレーを見せた。やはりこの選手たちが攻撃陣の中心的な存在となっていくのは間違いないだろう。オーバメヤンとムヒタリアンは2シーズン目となり、よりチームにフィットした状態でシーズンインすることで、どれほどのパフォーマンスを発揮するのか、非常に楽しみである。
後半には、オーバメヤン、ラカゼット、エジル、ムヒタリアン、ラムジーが揃い踏みとなった。ファンタスティック4とも呼ばれる攻撃陣に加え、エメリはラムジーもキープレイヤーという評価をしていることから、このメンバーがベースとなっていく可能性は高いだろう。
しかし、昨季に全員が同時にプレーすることはほぼ無かったため、連携面ではこれから作り上げていくこととなるかもしれない。オーバメヤンのサイド起用での活かし方やラムジーの上下動の活かし方など、まだまだ課題は多いと考えられる。ここにまだ合流していないトレイラやジャカを含めてベースが作られていくはずであり、やはり今季は非常に楽しみなスカッドになったと言えるだろう。
ボランチの序列を悩ます好プレーを発揮したゲンドゥージ
2試合連続でスタメン出場を果たしたゲンドゥージはこの日も好パフォーマンスを発揮。持ち味のテンポの良いパスの散らしは健在ながら、この日はよりアグレッシブに鋭い縦パスを繰り出した。
ボールを持った時に落ち着きがあり、相手のプレッシャーが来ても、足元の上手さでうまくかわすことができる。また、パススピードやパスレンジの長さでは、エルネニーを上回っているかもしれない。
プレミアリーグの試合の強度の中でどれだけ同じようなプレーができるかはこれからチェックする必要があるが、その能力の高さは疑いようが無く、間違いなくトップチームのスカッドに入れるレベルにあると言えるだろう。
Here is Matteo Guendouzi’s highlights against PSG from earlier today if you missed it #AFC#AFCvPSG#Arsenal#GoonerFamilypic.twitter.com/0Dzf6pIeX1
— Gunners Global 🌍 (@GunnersGlobal) July 28, 2018
またも得点に絡んだ18歳バースデーのスミス・ロウ
この試合では、30分の出場の中でそれほど多くボールに絡んだとは言えないまでも、ラカゼットのゴールをアシストして自分の18歳のバースデーを彩る活躍をしたスミス・ロウ。目に見える活躍をするという点も、彼がこれからスタープレイヤーになっていくことを期待させるものであると言えるだろう。
シーズン開幕まで残り2週間。徐々に骨格が見えてきたエメリ・アーセナル
プレミアリーグ開幕まで残り2週間となり、主力も徐々に合流してきている中で、徐々にチームのベースが見えてきたように思えるエメリ率いる新生アーセナル。残りのメンバーもこのあと合流予定であり、いよいよシーズンインに向けて本格的な調整を進めていくことだろう。シンガポールでの2試合で若手も素晴らしいパフォーマンスを見せており、トップチームのスカッドにどれだけの若手が絡んでくるか非常に楽しみである。
■8月2日(木)
4:05 アーセナル vs チェルシー
※DAZNで配信
■8月4日(土)8月5日(日)
3:00 アーセナル vs ラツィオ
※Arsenal Playerで配信予定
新生アーセナルの移籍情報から新加入選手の特徴、プレシーズンマッチ結果、今季のスカッドと予想フォーメーションまで。